マシュー・マコノヒーもお気に入り! 「ジェントルメン」こだわりの衣装が明らかに
2021年4月1日 13:00

「シャーロック・ホームズ」シリーズ、「コードネーム U.N.C.L.E.」などで知られるガイ・リッチー監督の最新作「ジェントルメン」の衣装スケッチと場面写真が披露された。「グッドスーツの日」である今日4月1日にちなみ、キャラクターにあわせたこだわりの衣装と着こなしが明らかになった。
イギリス・ロンドンに、大麻の大量栽培・販売で財を成したミッキーが、総額500億円にも相当するといわれる大麻ビジネスのすべてを売却して引退するという噂が駆け巡る。その噂を耳にした強欲なユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ・マフィア、ロシアン・マフィア、下町のチーマーといったワルたちが跡目争いに動き出す。
リッチー監督は衣装に執拗にこだわることで知られ、本作もあらゆる階級の役の衣装にそのポリシーが垣間見える。衣装デザインを担当したマイケル・ ウィルキンソンは「ガイ(・リッチー)は、都会的で典型的な英国風のスタイルを求めていた。今回の作品は、すべての役の個性が強調されていた。だからこそ、衣装選びが楽しかったよ。ただ、ガイはありきたりでつまらないものを嫌いながらも、誇張しすぎには気を付けなければならなかった。どの役にしても、観客が共感できるレベルに留める必要があったんだ」と振り返る。

ミッキーを演じたマシュー・マコノヒーが着用するスーツは、オーダーメイドで発注した。伝統的な英国風の仕立てを取り入れつつ、モダンに仕上げたそうで、ウィルキンソンは「非常に質の高いスーツだが、若々しい発想の伝統に縛られないデザインだ。ミッキーは、自分の地位を楽しんでいるような人間だ。英国風の仕立てを強調するためにも、美しい羊毛やカシミアや絹の贅沢な生地を選んだ(柄はウィンドウペンチェックとプリンス・オブ・ ウェールズを使用)。マシューは、ここまで着心地のいいスーツは初めてだ、と言っていた」といい、スーツを気に入ったマコノヒーが何着か家に持ち帰ってしまったこともあったが、「幸いなことに、この映画にはアクションシーンがたくさんあったので、あのスーツには何着もの予備があった」と明かす。
ミッキーの右腕を演じるチャーリー・ハナムに関しては、リラックスした雰囲気の見た目を作り上げた。ミッキーの我の強い妻ロザリンド役を演じるミシェル・ドッカリーには、バルマン、ステラマッカートニー、ラルフローレン、キャロリーナヘレラなどのブランドを選び、若いはぐれ者たちのグループを率いるボクシング・コーチを演じたコリン・ファレルには、彼と彼の率いる集団のために、一からトラックスーツを作成した。

ミッキーからお金をだまし取ろうとする私立探偵・フレッチャーを演じるヒュー・グラントは、大の映画好きという設定であり、1970年代の映画監督たちがモデルになっているそうで、グラントはフェデリコ・フェリーニや実際に面識のある私立探偵を参考にした。レイバン製ウェイファーラー・サングラスが衣装の決め手になり、ウィルキンソンは「彼のためにレザージャケットを作り、長年着古しているように見えるように手を加えた。さらに、ハイネックのセーターとワニ革でできたブーツを合わせたんだ」と語る。
キャラクターの個性に寄り添っただけでなく、本作で描かれる社会的なヒエラルキーも衣装に反映され、本作を語るのに欠かせないアイテムとなっている。
「ジェントルメン」は、5月7日から全国公開。
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