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伝説のSF小説が90年の時を経て映画化 作曲家ヨハン・ヨハンソン監督作「最後にして最初の人類」7月23日公開

2021年3月25日 06:00

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人間そのものが音楽である
人間そのものが音楽である
(c)2020 Zik Zak Filmworks / Johann Johannsson

映画「メッセージ」のオリジナルスコアなどを手掛けた作曲家ヨハン・ヨハンソンの初長編監督作品であり、遺作となった映画「Last and First Men」が、「最後にして最初の人類」の邦題で、7月23日公開される。

アイスランド出身で、映画をはじめ舞台・コンテンポラリーダンスなど幅広いジャンルで活躍した作曲家ヨハン・ヨハンソン(1969~2018)は、クラシックと電子音を融合させた音楽スタイルで知られ、中でも映画音楽での活躍としては、アカデミー賞(主演男優賞)に輝いた「博士と彼女のセオリー」(2014/ジェームズ・マーシュ監督)でゴールデングローブ賞作曲賞を受賞、「メッセージ」(2016/ドゥニ・ビルヌーブ監督)でも同賞にノミネートされるなど、世界的な注目を集めた。

しかし、キャリア絶頂期にあった2018年2月9日にわずか48歳で急死。早すぎる逝去に、シガー・ロスマックス・リヒターなど世界中のアーティストたちが数多くの追悼コメントを寄せた。生前に親交のあった坂本龍一も「これから何度も共に音楽を作ることになるだろうと思っていました。そんな彼が何も言わずに突然去ってしまい、ぼくを含めて残された者はただ呆然としています」と追悼文を寄せた。

映画「最後にして最初の人類」は、もともとシネマコンサートの形式で生上演されていた素材を、ヨハンソンが監督した16ミリフィルムの映像としてスクリーンに投影し、女優のティルダ・スウィントンが朗読を加え、ヨハンソンによるスコアをオーケストラが生演奏するという構成の作品だ。

ヨハンソンの死去後、16ミリフィルムの撮影監督を務めたシュトゥルラ・ブラント・グロヴレンを中心とした参加スタッフが、1本の長編映画として構成。ヨハンソンが目指したアーティスティックなビジョンを損なうことのないよう、2017年7月に行われた英国・マンチェスターでの初演を再現するべく努め、ついにヨハンソンの死から2年後、2020年2月のベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映された。

原作は、英国の哲学者で作家オラフ・ステープルドンの「最後にして最初の人類」(1930/邦訳は絶版)。20世紀を代表するSF作家の一人であるアーサー・C・クラーク(「2001年宇宙の旅」)にも大きな影響を与えたといわれるSF小説の金字塔で、20億年先の未来に生きる人類第18世代のひとりが、20世紀に生きる第1世代の私たちにテレパシーで語りかけてくるという物語だ。

なお、公開決定の発表に併せ、ティザーポスターと予告編が解禁となった。ビジュアルの巨大で奇怪なデザインの石碑は、旧ユーゴスラビアに点在する「スポメニック」と呼ばれる巨大な戦争記念碑で、第2次世界大戦の対ドイツ戦で犠牲となった人々を追悼し、社会主義の勝利をアピールすべく建設された数々のモニュメントだ。予告編は、ティルダ・スウィントンのナレーションとともに、荘厳な音楽と世界観を確認できる映像だ。

7月23日から、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテにて全国順次公開。

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