極道か、合唱道か――小沢仁志×内田英治監督「列島制覇 非道のうさぎ」4月16日からU-NEXT先行配信
2021年2月25日 11:00
“極道”と“合唱道”の二足の草鞋をはく男を描いた新感覚アウトロームービー「列島制覇 非道のうさぎ」が、4月16日からU-NEXTで先行配信されることが決定。主演を小沢仁志、共演に「湘南乃風」のメンバー・若旦那として活躍する新羅慎二、Netflixドラマ「全裸監督」、映画「ミッドナイトスワン」で高い評価を獲得した内田英治が監督を務めている。
1980年代以降のレンタルビデオ隆盛期に「Vシネマ」というジャンルを確立し、数多くのアウトロー作品や、高橋伴明、成田裕介などの名監督を輩出した東映ビデオ。本作では「“ビデオストレート”作品を見漁った」と語るほどVシネマ通の一面を持つ内田監督の「いつかVシネマ的な作品を撮ってみたい」という思いを受け、企画を成立。ヤクザという特殊なジャンルに、合唱というエッセンスを加えた新しい形の“Vシネマ的”な作品が完成した。
主演の小沢は、“非道のうさぎ”と恐れられる武闘派ヤクザ・宇佐木林太郎役に。15年の服役生活中に合唱の魅力に憑りつかれてしまい、出所した後も極道稼業と合唱の狭間で揺れ動くといったキャラクターだ。新羅は、宇佐木とともに列島制覇を誓う兄弟分・片岡皇生役に挑戦している。
15年の刑期を終えて出所した宇佐木(小沢)は、水口組の片岡に出迎えを受け、組長・水口から青洲会系水口組傘下で宇佐木組を立ち上げるように命じられる。やがて、刑務所で知り合った大林拓海を舎弟とし、やまびこ商店街の潰れた風呂屋に「宇佐木商事」の看板を出すことになる。宇佐木の出所を喜ぶ周囲、特に兄弟分の片岡はかねてよりの夢だった列島制覇の野望をようやく叶えられると宇佐木の出所を誰よりも歓迎していた。
だが、当の宇佐木は長い刑務所生活のなかで、誰にも言えない“ある趣味”にハマっていた。そんななか、以前からいざこざの絶えない菊森組との間で本格的な抗争が勃発。宇佐木の旧知の仲である北見が菊森組に殺されるという事件が起こってしまう。激怒した宇佐木と片岡は、報復として菊森組のハングレを半殺しの目に合わせる事で抗争は激化の一途を辿ることに。一方、宇佐木は商店街の事務所で拓海と合唱の練習をしているところを、商店街合唱クラブ「鬼熊合唱団」のメンバーであるみゆきに目撃されてしまう。当然のごとく合唱団入りした宇佐木。本業であるヤクザ稼業の傍ら、ヤクザである事を隠しながら合唱練習に精を出す毎日を送っていく。
「列島制覇 非道のうさぎ」は、4月16日からU-NEXTで先行配信。小沢、新羅、内田監督のコメントは以下の通り。
話は面白く一気に読まして貰ったが…マジで歌うの!? ばっかりが気になってタバコをやめかけました…(笑)
そして内田監督とは初めてお仕事させてもらいましたが、最初から、全てを見抜かれた感じ(笑)!
まずは…小沢仁志を捨てちまえと(笑)! 役者なら当たり前なんだが…
演じ甲斐のある役に出逢う機会は、多い様で少ない中、今回、とても刺激的で素敵な時間を過ごさせてもらいました。
兄弟分を演じた新羅とは初共演で、弟の和義とは仲がよく話には聞いていたが、まさかの天然キャラで風貌に似合わずチャーミングな男で、よく食う(笑)! 芝居してる時のギラギラした目がイケてる役者だなと思いました(笑)!
新しい感覚ではあるが、ここからまた違う風が吹きそうな、そんな感じのする作品だから、コレはイケるなと!
怖さの中に面白さが存在しています。内田監督は嘘っぽい演技を嫌います。よりリアルに人間味を引き出してくれました。新羅さんはそのままで大丈夫ですよって言われちゃいましたが(笑)。小沢さんは見かけはとても怖い人ですが、本当の小沢さんはアドリブでギャグを入れてくるようなとてもチャーミングで誰よりも芝居を愛する役者でした。拳銃の握り方や弾の詰め方など細かい指導をしてくれたりする反面、いつも現場を楽しくリラックスさせてくれました。とにかく、スタッフさんそしてキャスト皆さんが最高で、それが作品に表れています。是非、見てやってください!
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