北村匠海主演、カツセマサヒコ「明け方の若者たち」映画化 2010年代のリアリティ溢れる青春劇
2021年2月22日 07:00

俳優の北村匠海主演で、Twitterのフォロワー数が14万人以上を記録するウェブライター・カツセマサヒコ氏の長編小説デビュー作「明け方の若者たち」が映画化されることがわかった。東京に生きる若者の人生最大の恋と、何者にもなれないまま大人になっていくことへの葛藤を軸に、2010年代のリアリティ溢れる青春劇が紡がれる。
Twitterでの“妄想ツイート”が話題となり、10~20代に圧倒的な支持を獲得したカツセ氏。自身初の長編小説「明け方の若者たち」は、「Amazon 日本文芸ランキング」第1位(20年5月18日調べ)、「王様のブランチ BOOKランキング」第2位(20年6月27日放送)に輝き、「Apple Books」の「2020年ベスト新人作家」にも選ばれた。安達祐実、村山由佳、尾崎世界観、紗倉まな、今泉力哉、長谷川朗ら各界の著名人や書店員から推薦の声が集まり、20年6月の発売前から重版が決定するなど、注目を集めていた。
「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」。その16文字から、沼のような5年間が始まった。<僕>は、明大前で開かれた退屈な飲み会で<彼女>と出会い、一瞬で恋をした。本多劇場で見た舞台、「写ルンです」で撮った江ノ島、ふたりのために買ったセミダブルベッド、フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり……。世界が<彼女>で満たされる一方で、社会人になった<僕>は、夢見た未来とは異なる現在、“こんなハズじゃなかった人生”に打ちのめされていく。

「東京リベンジャーズ」「とんび」など出演作が絶えない北村が、<僕>を体現。「キスカム! COME ON, KISS ME AGAIN!」「ホリミヤ」で知られる、23歳の松本花奈監督がメガホンをとる。脚本を手掛けるのは、「デイアンドナイト」やNetflixオリジナルドラマ「全裸監督2」の小寺和久。「過ぎて行け、延滞10代」「愛はどこにも消えない」(「21世紀の女の子」の1作品)に続き、再び松本監督とタッグを組む。劇中ではフジロック、RADWIMPS、ヴィレッジヴァンガードなどの固有名詞がちりばめられており、“人生のマジックアワー”のような、若者たちのかけがえのない時間を描き出す。
「明け方の若者たち」は、22年に全国公開。北村、松本監督、カツセ氏のコメントは以下の通り。
「明け方の若者たち」で主演を務めさせて頂ける事になりました。松本監督とは10年前、共演者として学園ドラマで出会い、そして今お互いの道を進んでやっと再会できました。映画に登場する、街や音楽が偶然にも僕の“本物の青春”と重なっていて、もう二度と帰ってこない人生のマジックアワーをまた味わえたような、切なくてじんわりあったかくて、笑ってるのか泣いてるのかよくわからないあの頃を、皆さんも思い出せるかもしれません。お楽しみに。
カツセさんの紡ぐ言葉の、笑顔でいるけれど本当は少し寂しかったりとか、夢を追いかけることをやめたけれど本当はどこかで希望を捨てきれていなかったりとか、決して単純ではない、濁りのある感情の描写がとても好きです。そんな繊細でリアルなこの物語を、北村さんと共につくれることが楽しみです。1カット1カットを大切に、撮影していきたいと思います。
初めて書いた小説が、発売して一年も経たないうちに映画化発表されて、しかも、その主演が北村匠海さん? どこからがドッキリですか。まだ実感が沸かず、フワフワとした気持ちでいます。小説を子どもとするならば、映画は可愛い甥っ子といったところでしょうか。松本監督と素晴らしいキャスト・スタッフ陣に全て委ねて、温かく見守ろうと思っています。本当に楽しみです!
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