映画「ラリー・フリント」のモデルになったポルノ雑誌創刊者が死去
2021年2月17日 14:00

ポルノ雑誌「ハスラー」の創刊者で、映画「ラリー・フリント」の題材となった実業家ラリー・フリント氏が死去したと、米ワシントン・ポスト紙が報じた。
弟のジミー・フリント氏によると、2月10日(現地時間)、米ロサンゼルスの自宅で息を引き取ったという。死因は明らかにされていない。
フリント氏はストリップクラブの経営を経て、1974年ポルノ雑誌「ハスラー」を創刊。女性器を露骨に見せる過激な内容で話題を集めた。75年、元ファーストレディのジャクリーン・ケネディ・オナシスのヌード写真を掲載した号が100万部を超え、フリント氏は億万長者となった。その一方、わいせつ物販売でいくつもの訴訟事件に巻き込まれ、長い法廷闘争で表現の自由や報道の自由の重要性を訴えてきた。78年に銃撃事件に巻き込まれ下半身麻痺となり、その後、鎮痛剤やモルヒネの依存症になっている。
96年、「カッコーの巣の上で」「アマデウス」の巨匠ミロス・フォアマン監督が、ウッディ・ハレルソン主演で「ラリー・フリント」として映画化。アカデミー賞で主演男優賞(ハレルソン)と監督賞にノミネートされている。
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