松本まりか「向こうの果て」で連ドラ初主演! 内田英治監督と対峙
2021年2月14日 06:00

女優の松本まりかが、「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」で連続ドラマ初主演を務めることが明らかになった。今作はドラマ、舞台、小説の3つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクト。連ドラ版の演出は、「ミッドナイトスワン」を大ヒットに導いた内田英治監督が手がける。
今回の連動プロジェクトでドラマ版、舞台版の脚本と小説を書き下ろすのは、劇団「ゴツプロ!」の座付き作家でもある脚本家の竹田新。同劇団は2016年の旗揚げ以来、右肩上がりで動員を伸ばしており、東京や大阪だけでなく台湾での公演も成功させるなど、大きな注目が寄せられている。ドラマと舞台では異なるキャストで描かれることになっており、同劇団が4月23日から下北沢の本多劇場で上演する舞台版では、小泉今日子がゲスト出演することも決まっている。
物語の舞台は、昭和60年の東京。痴情のもつれからアパートの一室で発生した放火殺人により、小説家の君塚公平が死亡し、池松律子(松本)が逮捕される。ふたりは、幼なじみだった。取り調べで要領を得ないため、事件を担当する津田口は真相を追って、これまで律子に関わってきた人物たちと接触するが、彼らが口々に証言する律子に対する印象は全てがバラバラだった。やがて津田口は、律子と公平が幼少期を過ごした昭和30年代の青森・津軽に事件の真相を解くカギがあるとにらみ始める……。
連ドラ版で律子に扮する松本は、脚本を読み「体が疼き、自分の細胞が目を覚ましていくような感覚」だったという。そして、「人間の本質に目を向けるようなハードな内容に驚きましたし、ポップな作品が多い今の時代に、ここまで真逆なものを作れることがすごいなと感じました。生半可な気持ちじゃできないなと思います。こういう作品をやってみたかったですし、ずっと求めていたような作品」と言い切る。
自らの役どころについても、「彼女のことを理解するのは前途多難」と明かす。それでも、「今回、『死んでるように生きてる』というセリフがあるのですが、私自身、数年前まで死んでいたように生きていた時期があって。今は、ありがたい環境に身を置けているなと思いますが、当時はお仕事もなくて自分は生産性や存在価値がないと思い込んでしまったことがものすごくきつかったんです。生きる楽しさみたいなものを見失っていたんですよね。そのせいか、生に対しての執着や、求めるものの理想はすごくあるんです。そういう意味では、彼女のことがわかる気がしています」と最後まで役と寄り添う覚悟をにじませている。
内田監督は、松本とのタッグに際し「彼女がまだ10代の頃、私の作品『ガチャポン』に出演していただいた。くしくも、彼女にとって初めての映画出演、僕は初めての監督作品だった。そして今作。松本まりか、初めての連続ドラマ主演作品だ。この巡り合わせを、単なる偶然とは思えない。きっと素晴らしい作品になるだろう」と語っている。
「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」は、5月14日からWOWOWプライムでスタート。毎週金曜午後11時放送・配信。全8話、第1話は無料放送。舞台「向こうの果て」は4月23日~5月5日、下北沢の本多劇場で上演。チケットは3月13日午前10時から一般発売が始まる。また小説は、4月に幻冬舎から発売予定。
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