吉永小百合、全国のがん患者にエール「寄り添えるサポーターになりたい」
2021年2月4日 20:30
女優の吉永小百合が2月4日、都内でUICC(国際対がん連合)が主催するイベント「ワールドキャンサーデー LIGHT UP THE WORLD 点灯式」にゲスト出演した。
吉永が、最新主演映画「いのちの停車場」でがん患者とも向き合う在宅医を演じたことから、UICCの依頼を快諾。東京ビッグサイトや大阪の太陽の塔など全国16カ所で一斉に行われたライトアップのカウントダウンに参加し「私の知り合いや家族にもがんで苦しんでいる人がいる。この日を忘れず、(がん患者に)寄り添えるいいサポーターになりたい」と決意を新たにした。
14年に中咽頭がんに罹患(りかん)し寛解したものの、今年1月に直腸がんの手術を受けたことを公表した音楽家の坂本龍一もビデオメッセージを寄せた。「がんとともに生きる人たち、本当に世界的にたくさんいるわけですけども、皆さんにより広く応援していただきたいし、特にお子さんですね。がんを抱えている子ども本人も、そしてその家族に対するサポートという意味でもより広くそういう認知が広がることが大切だと思います」
反戦、反核の朗読会、チャリティコンサートなどで親交のある吉永は、「去年、沖縄での朗読会以来なので早くお会いしたかったのに大変心配しています」と沈痛な面持ち。それでも、「まずはしっかりと治療されて、闘病は大変でしょうが一日も早く私たちの前に元気に戻ってこられることを切に願っています」とエールを送った。
その上で、「コロナでなく、違う病気でも病院に行かれずに苦しんでいる方も、専門が違うのにコロナに尽くしている医師の方、看護師さんも大変な思いで休みなく働いていらっしゃる」と慮った吉永。「私たち一人一人が病気にならないような日常を送ることが大切。しっかりと手を携えて生きていこうという思いになりましたし、このイベントもいつまでも続けてほしい」と語った。
「いのちの停車場」は、5月21日に全国で公開される。