成人女性が12歳の設定で“友達募集”すると… 児童への性的搾取の実態を捉え警察を動かしたドキュメンタリー公開
2021年1月22日 17:00

18歳以上の女性が未成年という設定でSNSへ登録し、何が起こりうるかを検証したチェコのドキュメンタリー「SNS 少女たちの10日間」が、4月23日に公開されることが決定した。
巨大スタジオに作られた3つの子ども部屋に設置されたPCを使い、幼い顔立ちの18歳以上の3人の女優が12歳という設定の下、「自分からは連絡しない」「12歳であることを告げる」「誘惑や挑発はしない」「露骨な性的指示は断る」「何度も頼まれた時のみ裸の写真を送る」「こちらから会う約束を持ちかけない」「撮影中は現場にいる精神科医や弁護士などに相談する」という7つのルールを設け、SNSで“友達募集”をする。
専門家のバックアップやケアを用意しながら、女優たちのSNS上でのやりとりを10日間撮影し、現代の子どもたちが直面する危険をありのままに映し出し、本国チェコではドキュメンタリーとして異例の大ヒットを記録。監督は、チェコで活躍するドキュメンタリー作家のビート・クルサークとバーラ・ハルポバーが務めている。
この試みに2458人もの成人男性がコンタクトを取り、彼らは撮影されているとは気付かず、未成年に対する欲望の行動が徐々にエスカレートしていく。児童への性的搾取の実態を捉えた映像としてチェコ警察から刑事手続きのための映像が要求されるなど、実際の犯罪の証拠として警察を動かした問題作だ。
「SNS 少女たちの10日間」は、4月23日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。
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