米アカデミー、映画博物館のオープンを9月へ再延期 新型コロナのワクチン普及に合わせ
2021年1月12日 10:00
米アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が、4月に予定していたアカデミー映画博物館(Academy Museum of Motion Pictures)のこけら落としを、9月30日(現地時間)に延期すると発表した。
米ロサンゼルスに建築中のアカデミー映画博物館は、映画芸術のみを対象にしたアメリカ初の大規模博物館。すでに博物館の建築は終わり、レストランやショップの設置、展示物の配置を残すのみの状態とのことだが、これまで建設の遅れや費用の超過、トップの交代、内部対立などでオープンまでに数十年間を要しているAMPASの一大プロジェクトだ。
4億8200万ドルを投じたこの博物館は、2020年の米アカデミー賞授賞式中継で同年12月14日にオープンと発表されたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、21年4月30日に延期されていた。このほどさらなる延期が決定したのは、アメリカで医療従事者や高齢者に接種がはじまったワクチンが一般に行き渡るのが、今夏になるとの見通しが明らかになったことが理由だという。