セーラー服の幽霊がストローで鼻血を吸う…「海の底からモナムール」衝撃シーンおさめた予告編
2020年11月15日 09:00
桐山漣と清水くるみが共演した日仏合作ホラー「海の底からモナムール」の予告編と新場面写真7点を、映画.comが入手した。映像には、セーラー服の幽霊・ミユキ(清水)が思いを寄せる相手・タクマ(桐山)の鼻血をストローで吸う、衝撃的なシーンがおさめられている。
エリック・ロメール監督作の音楽を担当するなど、多岐に渡って活躍するフランスのロナン・ジル監督がメガホンをとった本作。溝口健二、増村保造ら名匠から影響を受け、日本を舞台に、オール日本人キャスト、全編日本語で撮影した。桐山と清水のほか、三津谷葉子、前野朋哉、杉野希妃が共演。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」のゆうばりチョイス部門でワールドプレミア上映され、「第12回大阪アジアン映画祭」のインディ・フォーラム部門でも披露された。
10年前、イジメに遭い崖から飛び降りた女子高校生・ミユキは、「ただ愛されたい」という思いを抱き、17歳のままの姿でずっと海の底にいる。当時ミユキが思いを寄せていたタクマは、同じ島出身のマツ(前野)に連れられ、それぞれの彼女であるカオリ(三津谷)とトモヨ(杉野)とともに、卒業後初めて島に戻ることに。島では去年、同級生・リカが溺れて死んでいた。「あの浜に行くな」と言う忠告を聞かず、浜でキャンプをする4人だったが、タクマは夜の浜辺でミユキの姿を見る。
予告編では、浜を訪れた4人を襲う様々な怪異が映し出されている。カメラ越しに、タクマに抱きつくミユキが見えたり、鼻血が出たり、足を引っ張られて溺れかけたり……。「やり残したこと」を抱え、タクマを思い続けるミユキが、幻想的に活写されている。
ジル監督は「瀬戸内海の海岸は夜、すごく特別な雰囲気があります。地元の方達が、それは、原爆の日に被爆し水に飛び込んだ方々の幽霊の存在だと言っていました。フランスでは幽霊の存在を感じることはありません。日本独特の存在なんです!」と語る。さらに、ミユキが血を吸うシーンについて、「『当たり障りのない日常的なアイテムが急に危険なものに変 わるのが1番怖い』というアイデアから来ました。なので、本作で幽霊が使う危険な武器として、ストローを選びました」「ストローと同じように、本作の主人公の1人であるミユキは、物語が始まる高校時代は、当たり障りのない人物で、弱者です。彼女がモンスターになるのは、復讐が必要なほど酷い扱われ方をしたからなのです」と、物語を紐解いた。
杉野は、「フランス映画らしい海辺のバカンス、叶わない恋慕、ロナン監督のいじめ問題に対するまなざしが交差して、フランス人監督ならではの恋愛ホラー映画になったのではないかと思います。本作が過去の悲劇によって傷を負った男女の魂の邂逅と言えるのならば、アラン・レネ監督の『ヒロシマ・モナムール』(『二十四時間の情事』の原題)と重なるのも偶然ではないような……」と、コメントを寄せた。
「海の底からモナムール」は、12月4日から東京・アップリンク吉祥寺ほかで公開。
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