村上春樹の短編「ドライブ・マイ・カー」映画化 「寝ても覚めても」濱口竜介が監督&脚本
2020年10月29日 12:00
世界中に熱狂的なファンを持つ作家・村上春樹氏の短編小説「ドライブ・マイ・カー」が映画化されることが決定し、「ハッピーアワー」「寝ても覚めても」の濱口竜介監督がメガホンをとることがわかった。
原作は、村上氏の短編小説集「女のいない男たち」(文春文庫刊)に所収された「ドライブ・マイ・カー」。舞台俳優の主人公・家福(かふく)を苛み続ける、亡き妻との記憶をめぐる物語を通して、はかり知れない喪失と仄かな希望が綴られている。
濱口監督は、4人の女性の友情と心の機微を丁寧にとらえた、5時間を超える作品「ハッピーアワー」(15)でロカルノ、ナント、シンガポールなど数々の国際映画祭の主要賞を受賞。2人の同じ顔を持つ男とその間で揺れ動く女性を描いた「寝ても覚めても」(18)は、商業映画デビュー作にして、第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式選出された。さらに、今年の第77回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞に輝いた黒沢清監督作「スパイの妻 劇場版」では脚本を担当。国内外で高い評価を受けてきた濱口監督が、自ら本作の映画化を熱望し、脚本も担当した。
「ドライブ・マイ・カー」は、21年に全国公開。
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