Netflix、第3四半期の加入者数は伸び悩み 予想下回る結果に
2020年10月26日 10:00

米ストリーミング大手Netflixの新規加入者数が伸び悩み始めたようだと、英ScreenDailyが報じている。
同社の発表によると、9月30日までの第3四半期における新規契約者数は220万人で、同社および分析家が予想していた250万人を下回る結果となった。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界各地でロックダウン(都市封鎖)や自主隔離、映画館の営業停止といった措置が講じられたことで、同社は今年の上半期に記録破りとなる267万人の新規加入者を獲得したが、7月から9月にかけては大方の予想どおりペースダウン。第3四半期における新規契約者数の伸び率としては、過去最低となった。
現在、全世界での契約者数は1億9515万人で、第4四半期に600万人が新規加入する見込みが達成されると、2020年の終わりまでに全世界での総契約者数は2億115万人に達すると、同社は見込んでいる。
地域別で見ると、契約者数の増加にもっとも大きく貢献したのはアジア太平洋地域で、全新規契約者数の46%を占めるほか、収益では前年比66%増となっている。
同社は、株主宛の報告書で「コロナ禍で予想が立てにくい状況ではありますが、2021年には世界が平常化し、新型コロナウイルス到来前の水準まで業績も回復すると確信しています」と楽観的な展望を述べた。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断に追い込まれていたオリジナルコンテンツの製作・撮影について、「ヨーロッパや中東、アフリカ、アジア太平洋地域を中心に、慎重ながらも順調に製作を再開しています」と現状を報告した。
同社の大人気オリジナルドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4、ドウェイン・ジョンソン、ガル・ギャドット、ライアン・レイノルズが豪華共演を果たすオリジナル映画「Red Notice(原題)」、ヘンリー・カビル主演のダークファンタジー「ウィッチャー」シーズンといったビッグタイトルも、すでに撮影を再開しているという。
新型コロナウイルスのパンデミックにより、映像制作がほぼ全面的にストップした3月中旬以降、現在までに50を超えるオリジナルコンテンツの撮影を終えたというNetflixは、今年の終わりまでに加えて150作品の撮影を完了する予定とのことだ。
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