米アトランタ警察、スパイク・リー作品常連俳優の殺害犯を逮捕
2020年10月20日 17:30

スパイク・リー監督作品の常連として知られた米俳優のトーマス・ジェファーソン・バードさんが殺害された事件で、米ジョージア州アトランタ市警察は10月16日(現地時間)、容疑者を逮捕したと発表した。米バラエティなどが報じている。
10月3日の明け方、アトランタ市内にあるバードさんの自宅から銃声が聞こえたという隣人の通報を受け、地元警察が駆けつけたところ、バードさんが背中に複数の銃弾を浴びて死亡しているのが見つかった。
殺人課による証拠集めと近隣住民への聞き込みの結果、警察当局はアントニオ・デミトリス・ラインズを容疑者と断定。強制捜査で自宅に踏み込んだSWATチームにより取り押さえられたラインズ容疑者は現在、フルトン郡刑務所に一時拘留されているとのことだが、殺害の動機や今後の裁判の日程などについては、現段階でまだ明らかになっていない。
死亡時70歳だったバードさんは、「クロッカーズ」「ガール6」「ゲット・オン・ザ・バス」などのリー監督作のほか、レイ・チャールズの伝記映画「Ray レイ」やウォーレン・ベイティ監督の諷刺コメディ「ブルワース」など、多数の映画に脇役として出演するかたわら、ブロードウェイの舞台でも活躍した。
バードさんの訃報の直後、リー監督は自身のインスタグラムに「残された彼の親族のためにみんなで祈ってくれ」「ブラザー(兄弟)よ、安らかに眠れ」「トムは俺にとって最愛の兄弟であり、親友だった」など、哀悼コメントを投稿していた。
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