本広克行監督&小川紗良主演「ビューティフルドリーマー」、くまもと映画祭でワールドプレミア
2020年10月3日 16:18
[映画.com ニュース] 本広克行監督、小川紗良主演の映画「ビューティフルドリーマー」(11月6日公開)が10月3日、「くまもと復興映画祭2020」が開催中の熊本・熊本城ホールでワールドプレミア上映され、本広監督、小川、共演の藤谷理子が登壇した。
原案はアニメ界の巨匠・押井守監督の「夢みる人」。美術大学の映画研究会の面々が、「撮ったら恐ろしいことが起こる」と伝わるいわくつきの台本の映画化に挑むというストーリー。本広、押井、小中和哉、上田慎一郎の4監督が「自由に映画を創る」をコンセプトに、立ち上げた映画実験レーベル「Cinema Lab」の第1回製作作品となる。
本広監督は「監督として30年やってきたが、ずっと同じことをやっている気がしている。それを1回ぶっ壊したかった。これを機にパート2、3を作る壮大な実験です」と高らかに宣言。聞き手を務める映画祭ディレクターの行定勲監督が「いい意味で、分からない映画」というと、本広監督は「僕が本来、好きなのは分からない映画。『2001年宇宙の旅』は大好きだけど、一切分からない。新しいアプローチとしてシネマラボを作った。でも、普段は分かりやすいものを作っているので、勘弁して」と笑う。
自身でも映画監督として活動する小川が、映画研究会の監督役を演じるのは2回目。「芝居の骨組みはあったのですが、細かいところはエチュードでした。戸惑いましたが、そのおかげでチームワークができました。本広監督は、食へのこだわりが強くて、現場の弁当も豪華でしたが、今回も熊本に着くなり、赤牛のハンバーグと馬刺しを食べて、お腹いっぱいです」といい、会場を笑わせた。
「サマータイムマシン・ブルース」(05年)ではSF研究会、「幕が上がる」(15年)では演劇部を舞台にした本広監督。「僕は“群像もの”が好きなんです。若い人を引き上げたい。映画から巣立っていくのがうれしいです。シリーズとして10弾くらい作りたい。それには当たってもらわないと」といい、小川には「これからも監督業を続けて欲しい」とエールを送った。
最後に、藤谷は「変わった、不思議な映画です。見た人によって、感想が変わる映画だと思いますので、たくさんの人に見て欲しいです」。小川は「熊本には4年前に一人旅で来ました。その時は日奈久温泉に行ったり、被災直後の熊本城にも来ました。豪雨被害もあったので、まだまだ被災地で生活されている方もいらっしゃると思いますが、エンタメに関わる者としてモノ作りでパワーを与えられたらいいと思っています」。本広監督は「映画を作ることを貫きたいと思っている。映画を見て戸惑った人もいるかもしれませんが、パート2、3を作って、日本映画界を活性化させたい」と意欲を見せた。
「えがおPRESENTS くまもと復興映画祭2020」は、10月4日まで熊本城ホールで開催される。
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