多部未華子×青山真治監督「空に住む」主題歌が彩る予告編 スター俳優との逢瀬に溺れる女性の“揺らぎ”
2020年9月3日 08:00

[映画.com ニュース] 多部未華子が主演し、青山真治監督(「EUREKA ユリイカ」「東京公園」)が7年ぶりに挑む長編映画「空に住む」の予告編とポスタービジュアルが公開された。映像には、喪失感を抱える主人公・直実(多部)の、岩田剛典演じるスター俳優との出会いを通して揺れ動く感情が映し出されている。
ストーリーの原点は、J-POP界を牽引する作詞家・小竹正人氏による同名小説(講談社刊)と、原作とともに誕生した「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」の楽曲「空に住む Living in your sky」。映画版では、異なる境遇で悩みを抱える女性たちを描く。岸井ゆきの、美村里江、鶴見辰吾、岩下尚史、高橋洋、大森南朋、永瀬正敏、柄本明が共演した。
郊外の小さな出版社に勤める28歳の直実は、両親の急死を受け止めきれないまま、叔父夫婦の計らいで大都会を見下ろすタワーマンションの高層階に住むことになった。長年の相棒・黒猫ハルと静かに生活を送る直実の前に現れたのは、同じマンションに住む日本を代表する俳優・時戸森則(岩田)。彼との夢のような逢瀬に溺れながら、仕事、人生、そして愛の狭間で揺れ続ける。
「空に住む Living in your sky」が彩る予告編には、まるで“空”に住んでいるかのような感覚をもたらす空間で、ぼんやりと漂うように、どこか満たされない日々を過ごす直実を活写。出版社の後輩で妊婦の愛子(岸井)は誰にも打ち明けられない秘密を抱え、何不自由なく暮らしている専業主婦の叔母・明日子(美村)もまた、人知れず虚しさを感じていた。自分をさらけ出すことができず、傷つき迷いながらも、精一杯前を向こうとする女性たちの姿が切り取られている。
多部は「青山真治監督の描く作品の空気は、参加した私にも言葉にできないとても独特な世界観でした。撮影をしていた約1カ月はとにかく、その世界観にどっぷりと浸かりたいという思いで必死だったような気がします」と述懐。岸井と美村は、「現場に流れていた穏やかで丁寧で、キリッとした空気がスクリーンからも見て取れて、今改めてあの時の空気で、落ち着いて深呼吸したような感覚です」(岸井)、「活字で読んだ時と、映像として人の体温と陰影が重なった後では随分印象の変わる作品です。雲のように漂っているのは主人公の直実だけではなく、どの人物も色・大きさ・水分量の違う、そして流れている層も異なる一群れの雲に私には見えました」(美村)と、作品の印象を明かした。
「青山さんは現場でしか出せない空気感を大切にされている監督」という岩田は、「多くを語らずとも、ひとつひとつの絵作りや映画としてのクオリティを高めていく情熱がひしひしと伝わってきました。すごく丁寧な撮影で、役者としてはすごくモチベーションを高めてもらえる良い現場でした」と振り返る。直実が出会う不思議な男性に扮した永瀬は、「10代の頃、僕達は伸ばした手で繰り返し空を掴む様に、何かに向かいただガムシャラに走った。時が経ち彼は作詞家になり、そして小説家になった。青山真治監督によって新たな命が吹き込まれたその現場に、まさか自分が立てるとは。短い間だったけど今までにない特別な現場になった。親友小竹正人に、二人の歴史に感謝したい」と喜びを語った。
「空に住む」は、10月23日から全国で公開。
(C)2020 HIGH BROW CINEMA
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