「サラバ静寂」宇賀那健一監督新作は不条理コメディ! 小出薫、田中俊介らが出演
2020年9月2日 08:00

[映画.com ニュース] 宇賀那健一監督(「黒い暴動」「サラバ静寂」「転がるビー玉」)の新作短編「異物」(英題:Extraneous Matter)の製作が決定。既に撮影は終了しており、小出薫、田中俊介らが出演。2021年に劇場公開を予定している。
若者たちの葛藤や心の叫びなどをテーマに、独特な感性でオリジナリティ溢れる作品を手掛けてきた宇賀那監督。新感覚エロティック不条理コメディとなる本作は、米国で最も歴史のある映画祭のひとつ「51th Nashville Film Festival(ナッシュビル映画祭)」と、アカデミー賞公認映画祭の「24th LA Shorts International Film Festival」に入選。閉塞感漂う和室にやってくる“異物”を中心に、人間の本質に語りかけるような要素を盛り込んでいる。
カオルは日々の生活に言い知れぬ閉塞感を感じていた。彼氏のシュンスケはご飯を食べるためだけに家にやってきては「美味しい」とも言わず帰っていく。出会い系アプリのアルバイトも、そこで働いている奴らも下らないことしか喋らず大嫌い――そんなある日、とあるものがカオルの家にやってくる。
カオル役の小出は、ワークショップで抜てきされ、本作で映画初主演となった。「誰しもが『それ』を持っていると思います。どこへ行こうと誰と会おうと何をしようと、どこまでいっても満たされない、心。それを突き抜けた先が天国か地獄かわからないけれど、もう以前の自分には戻れない。この小さな作品を面白がってもらえると嬉しいです。宇賀那組で創り上げた人間の剥き出しの想像力をお楽しみください」と語っている。
「ミッドナイトスワン」「恋するけだもの」にも参加した田中はシュンスケ役に挑戦。「米国で最も歴史のあるNashville Film Festivalに入選したとのお知らせを聞き、喜びと同時に大変驚きました。そもそもこの作品は驚きの連続でした。脚本を読ませていただいた時に、え! と驚き、撮影現場でも、おおお! と驚かされていました。皆様にもいろんな意味で驚いてもらえる作品だと思います。そして、この映画を観て皆様が何を想いどのような気持ちになってくださるのか非常に楽しみです。と、コメントを提出しようとしていたところ、更に! 24th LA Shorts International Film Festivalにも入選したとの一報が! 驚きが止まらない!!!」とコメントを寄せている。
「異物」には、佐倉仁菜、春野恵、璃乃、宮藤あどねも出演。21年に公開予定。
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