撮影終了後にキャスト交代 ザック・スナイダー監督復帰作出演俳優が少女にセクハラ
2020年8月27日 13:00

[映画.com ニュース]ザック・スナイダー監督の復帰作として注目を集めるNetflixの新作映画「Army of the Dead(原題)」で、未成年へのセクハラ疑惑が浮上したクリス・デリアに代わり、ティグ・ノタロが出演することが明らかになった。米ハリウッド・レポーターが独占で報じている。
同作は、ゾンビが大量発生したラスベガスを舞台に、混乱に乗じて一攫千金を目論む主人公が、かつてない強盗計画を遂行すべく、傭兵たちを集めて隔離区域に侵入するさまを描く異色クライムアクションだ。
スナイダー監督が自らの原案をもとに、「アウェイク」「キング・アーサー」のジョビー・ハロルドと共同で脚本を執筆。妻デボラ・スナイダーとともに夫妻の制作会社ストーン・クウォリを通じてプロデュースも手掛ける。
主演のデイブ・バウティスタを筆頭に、エラ・パーネル(「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」)、アナ・デ・ラ・レゲラ(「ナチョ・リブレ」)、テオ・ロッシ、オマリ・ハードウィック(「ブラッド・スローン」)、サマンサ・ウィン(「ワンダーウーマン」)、真田広之ら、国際色豊かな豪華キャストでも話題を集めている同作は、昨年末に撮影を終え、ポストプロダクション作業に入っていた。
だが今年6月、主要キャストのひとりで米コメディアンのデリアに、未成年の少女複数名に対するセクハラ疑惑が浮上。当人は容疑を否定したものの、所属事務所に解雇されるなど、波紋を呼んでいた。
ノタロが演じる新たな役柄の登場シーンに関しては、本来であれば主要キャストを再招集して追加撮影を行うところだが、すでに本編の撮影を終えていることからキャストのスケジュール調整が困難であること、さらには新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影自体が制限下にあることを踏まえ、グリーンスクリーンをバックに撮影した映像を既存のシーンにCGで入れ込むといった、従来とは異なる手段を検討しているとのことだ。
今回代役に起用されたノタロは、スタンダップコメディアンとしてキャリアを積んだのち、企画・制作総指揮・脚本・主演の4役を務めた米アマゾンの自伝的ブラックコメディ「ワン・ミシシッピ ママの生きた道、ワタシの生きる道」で一躍脚光を浴びた。
最近では、ナタリー・ポートマン主演の心理ドラマ「ルーシー・イン・ザ・スカイ」やマーク・ウォールバーグ主演によるハートフルコメディ「インスタント・ファミリー 本当の家族見つけました」など、映画にも活躍の場を広げている。
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