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ベネチア国際映画祭で銀獅子賞! ロイ・アンダーソン監督作「ホモ・サピエンスの涙」11月公開

2020年7月30日 12:00

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「さよなら、人類」の奇才ロイ・アンダーソン監督5年ぶりの最新作
「さよなら、人類」の奇才ロイ・アンダーソン監督5年ぶりの最新作
(C)Studio 24

[映画.com ニュース] 第76回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞したロイ・アンダーソン監督作「About Endlessness(英題)」が、「ホモ・サピエンスの涙」の邦題で、11月20日から公開されることが決定した。

アンダーソン監督は、「ミッドサマー」のアリ・アスター、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキーといった名だたる映画監督が敬愛するスウェーデンの巨匠。CGはほぼ使わず、野外撮影ではなく巨大なスタジオにセットを組み、模型や手描きのマットペイント(背景画)を多用するという、アナログにこだわった手法で傑作を生みだし続けてきた。

散歩する惑星」「愛おしき隣人」を発表し、「さよなら、人類」では第71回ベネチア国際映画祭最高賞の金獅子賞を獲得。動く絵画のような唯一無二の映像美と独特のユーモアが散りばめられた哲学的な世界観が称賛されている。

ホモ・サピエンスの涙」で描かれるのは、時代も性別も年齢も異なる人々が織りなす悲喜劇。“映像の魔術師”アンダーソン監督が構図、色彩、美術と細部まで徹底的にこだわり、全33シーン全てをワンシーンワンカットで撮影。圧倒の映像美に加え、「千夜一夜物語」の語り手・シェヘラザードを彷彿とさせるナレーションが物語へと誘う。「観た誰もが、この映画を愛おしく思うだろう」(Cineuropa)、「精巧で完璧! この映画は、人類の“幸福のための闘い”について描いた、悲劇的な絵画の集合体だ」(Little White Lies)と絶賛評が相次いでいる。

この世に絶望し、信じるものを失った牧師。戦禍に見舞われた街を上空から眺めるカップル。彼らの悲しみは永遠のように感じられるが、長くは続かない。これから愛に出会う青年、陽気な音楽にあわせて踊るティーンエイジャー。訪れる幸せはほんの一瞬でも、永遠に心に残り続けていく。人類には愛がある、希望がある。だからこそ、悲劇に負けずに生きていける。悲しみと喜びを繰り返してきた不器用で愛おしい人類の姿を、万華鏡のように映し出していく。

ホモ・サピエンスの涙」は、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

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