連作長編映画「蒲田前奏曲」に福田麻由子、古川琴音らが参加! 予告&ポスターも披露
2020年7月30日 10:00
[映画.com ニュース] 伊藤沙莉と瀧内公美が主演を務める連作長編映画「蒲田前奏曲」の追加キャストが発表され、福田麻由子、古川琴音らの出演が決定。あわせて、「女を演じるなんて、くだらない」というコピーを添えたポスタービジュアルと劇場版予告編もお披露目された。
本作は、売れない女優・蒲田マチ子の眼差しを通して“女”であること、“女優”であることで女性が人格をうまく使い分けることが求められる社会への皮肉を、周囲の人々との交わりを介在しながら描いている。女優・松林うららが自らの地元である東京・蒲田を舞台に出演、プロデュースを務め、中川龍太郎(第1番「蒲田哀歌」)、穐山茉由(第2番「呑川ラプソディ」)、安川有果(第3番「行き止まりの人々」)、渡辺紘文(第4番「シーカランスどこへ行く」)がメガホンをとっている。
古川は、須藤蓮、松林とともに「蒲田哀歌」に出演し、野口セツ子役に挑戦。「撮影前も中も後も、ちゃんと中川監督の持つイメージを表現出来たのか、とても不安でした。台本を初めて読んだ時、セツ子の掴みどころのなさや、物語の制限の無さにしばらく混乱していましたが、監督から映像詩というヒントをもらって、幽霊なのだからその名の通り漂ってみようと思いました」と振り返る。「短い期間で作りあげた作品ではありますが、チャレンジの多い作品になりました。お客さんの感想が全く想像つかず、どきどきしています!」と胸中を吐露している。
福田は「呑川ラプソディ」に参加し、主演の伊藤(帆奈役)とドラマ「女王の教室」以来の共演を果たすことに。麻里役を演じ、川添野愛、和田光沙、松林、葉月あさひ、山本剛史とともに撮影の日々を過ごしている。「私が演じた麻里という女性の切実な気持ちに触れたときに、自分が今まで知らなかった生き方をひとつ知った気がしました。必死に生きている女性たちひとりひとりが愛おしい作品です」とコメントを寄せている。
瀧内(黒川瑞季役)が主演する「行き止まりの人々」には、大西信満、松林、吉村界人、二ノ宮隆太郎、近藤芳正が出演し、「シーカランスどこへ行く」は、渡辺監督自身もキャストとして名を連ね、自作「わたしは元気」の主演・久次璃子と再タッグを組んでいる。
予告編は、各作品の象徴的なシーンを活写。小道を飛び跳ねながら走るセツ子(「蒲田哀歌」)、結婚を報告する麻里に続き、「私、男に養ってもらわないと生きれないとか無理。欲しいものも、食べたいものも、行きたいところも、全部自分でお金出した方が楽」と話す帆奈(「呑川ラプソディ」)、セクハラや#metooの実体験やエピソードがあれば話すという内容のオーディションに臨んでいる黒川(「行き止まりの人々」)、マチ子の故郷・大田原で行われている映画の撮影風景(「シーカランスどこへ行く」)が映し出されている。
「蒲田前奏曲」は、9月25日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、キネカ大森、10月16日より大阪・テアトル梅田で公開。なお、9月23日までクラウドファンディング(https://motion-gallery.net/projects/kamatapreludefilm/)を実施中。
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