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東海テレビドキュメンタリー劇場、新作で闇サイト殺人事件に迫る ドラマパートに斉藤由貴ら

2020年7月9日 12:00

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名古屋闇サイト殺人事件に迫る
名古屋闇サイト殺人事件に迫る
(C)東海テレビ放送

[映画.com ニュース]東海テレビ放送が、テレビと映画の枠を越えて製作する、東海テレビドキュメンタリー劇場の第13弾「おかえり ただいま」の劇場公開が9月に決定した。題材は地元名古屋で起きた”名古屋闇サイト殺人事件”。発生直後からの長期取材に加え、斉藤由貴佐津川愛美を迎えたドラマパートで構成される。

今作は、オウム真理教事件、和歌山毒カレー事件などを担当する安田好弘弁護士を追った「死刑弁護人」、仲代達矢樹木希林らが出演した「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」など、東海テレビドキュメンタリー劇場「司法シリーズ」を牽引する齊藤潤一監督の最新作。プロデューサーは、「人生フルーツ」「ヤクザと憲法」も手がける阿武野勝彦。帰宅途中の女性が、拉致、殺害、遺棄された“名古屋闇サイト殺人事件”。3人の男たちによる短絡的かつ残虐な犯行が社会に衝撃を与えた事件から13年、その深層に迫る。ドラマパートで、ドキュメンタリーだけでは表現し切れなかった母娘の物語、さらに加害者の生い立ちを挿入。死刑存廃論を超えて、事件の背景と家族の人生を描き出す。

おかえり ただいま」は、9月、ポレポレ東中野ほか全国順次公開。

▼名古屋闇サイト殺人事件とは
2007年8月24日深夜、帰宅途中の女性が拉致、殺害され、山中に遺棄された。犯人は、携帯電話のサイト“闇の職業安定所”で知り合った3人の男たち。マスコミの報道は過熱、母は加害者全員の死刑を望んだ。しかし、立ちはだかったのは「1人の殺害は無期懲役が妥当」という判例。母は街頭に立ち、極刑を求めて約33万筆の署名を集めた。裁判は1人が死刑、2人に無期懲役。その後、無期の1人に別の強盗殺人の余罪が発覚し、死刑が確定した。
▼キャストコメント
斉藤由貴(母・磯谷富美子役)
 実際に起きてしまった凄惨な事件を題材にしているので、役を演じるのはとても難しいことでした。ただ、お母様や亡くなられた磯谷利恵さんの思いに、どれだけ近づけるか、誠実に取り組みました。いま、できる限りの気持ちを込めた作品です。映画が、たくさんの人たちの元に届き、事件が風化しないことを願います。
佐津川愛美(娘・磯谷利恵役)
 スタッフの皆さんの熱量に感銘を受けながら、支えてもらいながら、作品と向き合いました。撮影が終わった時の気持ちを私は一生忘れることなく生きていくべきだと思いました。独りの時、あなたの心に思い浮かぶ人はいますか? 思い浮かぶ誰かがいらっしゃる全ての皆さんに、観ていただ
きたいと心から思います。

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