恐怖に陥れる男、ひとり狂う女…「透明人間」を現代によみがえらせた新たなアプローチとは?
2020年7月5日 12:00

[映画.com ニュース]ブラムハウス・プロダクションズ(「ゲット・アウト」「アス」)の新作「透明人間」の特別映像が公開された。主演のエリザベス・モスが、ユニバーサルのクラシック・キャラクターにインスパイアされた物語に、「恐怖に陥れる男とひとり狂う女」という2つの視点を取り入れた新たなアプローチについて語っている。
「アップグレード」のリー・ワネル監督がメガホンをとり、「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」でゴールデン・グローブ賞主演女優賞、エミー賞主演女優賞を受賞したモスが主演を務めたサイコサスペンス。2月28日に公開を迎えた全米では、前週首位の「ソニック・ザ・ムービー」をおさえて初登場1位を獲得し、製作費700万ドルに対し、オープニング興収は約4倍となる2900万ドルを稼ぎ出した。さらにイギリス、オーストラリア、スペイン、韓国を含む14の地域で1位を記録し、公開2週間で世界累計興行収入が1億ドルを突破するなど、注目を集めている。
天才科学者の富豪・エイドリアンに“束縛”されていたセシリア(モス)は、ある夜、計画的に脱出を図った。悲しみに暮れたエイドリアンは、手首を切って自殺。莫大な財産の一部は、セシリアに残されていた。そして、エイドリアンの死を疑っていた彼女の周囲で、偶然とは思えない不可解な出来事が重なっていく。命の危険を伴う脅威となって迫る“見えない何か”――セシリアは自身が襲われていること証明しようとするが、徐々に正気を失っていく。
特別映像では、自身とワネル監督はホラー映画ファンだというモスが、「二人とも恐怖感が大好きだから真正面から表現したわ」と明かす。誰もが知る“透明人間”を、新たな恐怖と狂気でよみがえらせた本作。「見えない人物というのは、観客の心の中で恐怖感を倍増させる」と語るワネル監督は、最新技術を用い、「見えない」というシチュエーションを極限まで突きつめ、革新的な映像を生み出した。
映像とならび重要なポイントとなったのは、エイドリアンとセシリア、男女それぞれの視点。ワネル監督は透明人間の執着の対象に興味を抱き、ブラムハウス・プロダクションズとのミーティングで、フォーカスする人物を逆転させるべきだと気付いたという。透明人間となった科学者が狂気に陥るH.G.ウェルズの原作小説や、透明人間の視点がメインの過去の映画作品とは一線を画す、独創的な作品に仕上がっている。
「透明人間」は、7月10日から全国公開。
(C)2020 Universal Pictures
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