「最強のふたり」監督最新作「スペシャルズ!」9月11日公開 バンサン・カッセル主演、実話に基づく感動作
2020年6月25日 12:00

[映画.com ニュース]日本でも大ヒット、ハリウッドリメイクもされた「最強のふたり」エリック・トレダノ&オリビエ・ナカシュ監督の最新作「スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話」が9月11日公開される。このほど予告編とポスタービジュアルがお披露目された。
本国フランスで動員数200万人を突破。スペインのサンセバスチャン国際映画祭では過去最高得点で観客賞に輝き、セザール賞では9部門にノミネートされた本作は、「最強のふたり」と同じく、実在するふたりの男たちがモデル。1994年に自閉症の子供たちやドロップアウトした若者の社会参加を支援する団体と交流したナカシュとトレダノは、出会った人々の人間性に深く感動し、映画化を心に誓って、約25年の時を経て実現に漕ぎつけた。ナカシュは「この出会いがきっかけで、僕らのハンディキャップやノーマライゼーションに対する関心は強くなっていった。そこから『最強のふたり』も生まれたんだ」と語っている。
主演は「ジェイソン・ボーン」(16)や「ブラック・スワン」(10)などハリウッド映画でも活躍するバンサン・カッセル。ギャングや犯罪者など強面の印象の強いカッセルだが、本作では政府や社会から理解を得るため見返りを求めず奮闘するケア施設の代表を見事に演じきった。共演にはジャック・オーディアールやビム・ベンダースの作品で活躍するレダ・カテブ。そして当事者の日常や問題に寄り添うような演出を目指した監督は、実際の介護者と自閉症の若者、その家族らを多数キャスティングしている。「なぜ、そこまでして他人のために奔走するのか?」という問いに答える数々のエピソードは、人と人のつながりが分断され、様々な価値観が再構築されようとしているこの時代において、我々の胸に優しい衝動を呼び覚ます感動作だ。
自閉症児をケアする施設「正義の声」を経営しているブリュノ。どんな問題を抱えていても断らないために、各所で見放された子供たちのケアに毎日大忙しだ。施設で働くのは、ブリュノの友人のマリクに教育されたドロップアウトした若者たち。どこから見てもコワモテのふたりだが、社会からはじかれた子供たちを、まとめて救おうとしているのだ。その成果は現れ、最悪の問題児だったディランと、最も重症のヴァランタンの間に、絆が芽生えようとしていた。だが、無認可・赤字経営の「正義の声」に監査が入ることになり、閉鎖の危機に迫られる。さらに、ディランが目を離した隙にヴァランタンが失踪するという事件が起こる。
「スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話」は9月11日から、TOHOシネマズ シャンテ他全国順次公開。
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