母が隠した秘密、娘がついた嘘――永瀬正敏、小林綾子も参加の日本・イラン合作「ホテルニュームーン」9月公開
2020年6月14日 13:00

[映画.com ニュース]「孤独な惑星」の筒井武文監督がメガホンをとった日本・イランの合作映画「ホテルニュームーン」が、9月18日から全国公開されることが決定。あわせて、場面写真と本ビジュアルがお披露目された。
本作は、イランの風景と人々に一目惚れした筒井監督が「現在のイランで生きる若者たちの物語をつくりたい」という熱い思いから企画をスタートさせた作品。そのの思いに応え、日本に滞在経験のあるイランの人気脚本家ナグメ・サミニが、テヘランに住む母と娘の物語を執筆。イランの生活文化、日本とイランの歴史的関係を取り入れながら、謎に満ちたサスペンスドラマを紡ぎあげた。
テヘランで大学に通うモナは、生まれる前に父を亡くし、教師をしている母ヌシンと2人で暮らしている。厳しい門限を課し、交友関係にも目を光らせる過保護な母に、モナは少々辟易していた。そんななか、モナは、ホテルで見知らぬ日本人男性と会うヌシンを目撃したことをきっかけに、自身の出生をめぐる母の話に疑念を抱き始める。男は何者なのか。ヌシンの過去に何があったのか。母と娘の間に生まれた小さな綻びは、徐々に大きな亀裂へと発展していく。
シングルマザーのヌシンを演じるのは、イランで国民的な人気を誇る女優マーナズ・アフシャル。娘のモナ役には、新人ラレ・マルズバンが抜擢されている。ヌシンの秘められた過去の扉を開く日本人・田中役に永瀬正敏、その妻役に小林綾子が扮し、 円熟した演技で魅せる。撮影は「アウトレイジ」シリーズをはじめ、北野武監督作品に参加してきたベテランの柳島克己が担当。美しいテヘランの街でのロケ撮影から室内劇まで、かすかな陰影をも繊細にとらえ、見事な映像を作り上げている。
「ホテルニュームーン」は、9月18日から東京・アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。
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