「ムーンライト」A24&プランBが再タッグ! サンダンスを席巻した注目作、10月公開
2020年6月10日 08:00
[映画.com ニュース] 「ミッドサマー」「レディ・バード」などで知られる気鋭の映画スタジオA24と、ブラッド・ピットの映画製作会社プランBが、オスカー受賞作「ムーンライト」以来のタッグを組んだ「The Last Black Man in San Francisco(原題)」が、「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」の邦題で、10月9日から日本公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアルと予告編がお披露目された。
本作は、サンダンス映画祭の監督賞、審査員特別賞をダブル受賞し、世界各国の映画祭で高い評価を獲得。バラク・オバマ前米大統領が選んだ2019年のベストムービーにも選出されている。舞台となるのは、サンフランシスコ。歴史あるこの街は、急速な発展によって地価が高騰し、富裕層が多く住むようになったことで、代々住んでいた者たちが行き場所を失っていた。主人公を実名で演じた、ジミー・フェイルズもそのひとり。メガホンをとったジョー・タルボット監督は、幼なじみであるフェイルズが体験してきた物語を自身初の長編映画として完成させた。
生まれ育った場所が面影も残らないほど変化することで、大切な記憶が上書きされ、自身のアイデンティティまで否定されてしまうような感覚――それは一見パーソナルな物語でありながら、今や世界中が抱えている問題でもある。タルボット監督が紡いだ物語には「2人の幼なじみから生まれた、愛、家族、喪失感を描いた、永久に心に刻まれる美しい物語」(ニューヨークタイムス)、「オリジナル性にあふれる、驚くべき長編デビュー作」(ハリウッド・レポーター)、「冒頭の5分でこれが特別な作品であることが分かる。唯一無二で心に染み入る素晴らしい作品」(ローリングストーン)、「あふれんばかりの人生と愛が詰まった作品」(ロサンゼルス・タイムス)と絶賛評が相次いでいる。
予告編は、ベイエリアを象徴する汽笛の音が鳴り響き、主人公のジミーと彼の親友・モントがスケートボードに乗り、街を駆け抜けるシーンから始まる。歴史あるサンフランシスコに住んだ“最初の黒人”だったという祖父が建てた、一軒の“ヴィクトリアンハウス”。都市開発によって変わっていく街で、家族との記憶が宿った大切なその家を取り戻そうと奔走するジミーと、それを支えるモントの友情が描かれていく。
美しい街並みを捉えた映像、スローモーションを活用したカメラワーク、登場人物たちの優しくも力強い台詞――長編デビュー作であるにもかかわらず、それらにはタルボット監督の作家性が垣間見える。映像のラストには「多くの財産を持たなくとも、心の中に大切な居場所とかけがえのない友がいる。それだけで人生はそう悪くないはずだ」というタルボット監督の言葉が挿入されている。
「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」は、10月9日から東京・新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国公開。
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