金庸の傑作「倚天屠龍記」再映画化! レイモンド・ラム、ドニー・イェン、ルイス・クーが共演
2020年5月12日 13:30

[映画.com ニュース] 香港出身の映画監督バリー・ウォンが、武侠小説の巨匠・金庸氏の名作「倚天屠龍記」を再映画化することが決定。中国のポータルサイト「新浪(SINA)」が、メインキャストの情報とともに報じている。
2018年に亡くなった金庸氏の作品群は、中華圏で絶大な人気を誇り、これまでにも数多くの著作が映像化されている。「倚天屠龍記」は、金庸氏の代表作「射ちょう三部作」の1本として数えられ、「射ちょう英雄伝」「神ちょう剣侠」に続く最終章を飾る作品だ。ちなみに「ムーラン」のタイトルロールに抜てきされたリウ・イーフェイは、ドラマ版「神ちょう剣侠」の主演を務めたことがきっかけとなり、中国国内で一躍スターダムに上り詰めた(ちょうの漢字は、周へんに鳥)。
「倚天屠龍記」は、現在までに8度のドラマ化、6本の映画版が製作されている。ウォン監督も93年に実写映画版を手掛けており、主演を務めたのは、ハリウッドでも活躍するジェット・リー。「カンフー・カルト・マスター 魔教教主」というタイトルで、日本公開もされている。中華圏での評価は高かったが、興行収入が伸び悩んだため、ウォン監督は続編を実現させることができなかった。
それから17年後、再び「倚天屠龍記」の映画化に挑戦することになったウォン監督。物語の内容は未発表だが、タイトルは「新倚天屠龍記」となり、豪華キャストの出演を明らかにしている。香港の人気俳優レイモンド・ラムが主人公・張無忌、「狼たちのノクターン 夜想曲」のジャニス・マンが趙敏に扮し、サブリナ・キュウも出演。またドニー・イェンが、太極拳を創設した伝説の人物・張三豊役として特別出演し、ルイス・クーが張無忌の父・張翠山役として登場する予定だ。
「新倚天屠龍記」は、中国国内で20年内公開(日本公開は未定)。
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