第39回金像奨、オンラインで結果発表! 大阪アジアン観客賞「少年の君」が最多8冠
2020年5月7日 13:00

[映画.com ニュース] 第39回香港電影金像奨のオンライン授賞式が、5月6日に行われ、デレク・ツァン監督作「少年の君」が作品賞、主演女優賞、新人賞ほか最多8部門を受賞した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、インターネットでのライブ中継となった式は、わずか10分で終了した。
2019年、中国大陸で15.6億元(約245億円)のメガヒットを記録した「少年の君」は、学校のいじめ問題を背景にし、2人の少年の孤独と信頼を描いた野心作。第15回大阪アジアン映画祭では、観客賞を受賞している。デレク・ツァン監督は、中国の媒体「新浪(SINA)」の取材に対して「『少年の君』チームは、私にとって“楽園”みたいなもの。チームの全メンバーに感謝しかありません! そして、私が描いた少年たち、そして彼らの世界に、観客の皆さんが共感を抱いていただき非常に幸せです。ありがとうございます!」と喜びのコメントを寄せた。
「少年の君」の主演チョウ・ドンユィは、デレク・ツァン監督作「七月と安生」で、台湾の映画賞・金馬奨(第53回)の主演女優賞(マー・スーチュンとのダブル受賞)を獲得。「監督は香港人」「制作会社は、最低1社が香港の会社でなければならない」という制約がある金像奨での主演女優賞は、初受賞となり「『少年の君」は、私が非常に好きな作品なので、皆さんに感謝しています!」と興奮冷めやらぬ様子だ。
同じく主演を務めたジャクソン・イーは、新人賞を受賞。中国の国民的アイドルグループ「TFBOYS(ティー・エフ・ボーイズ)」のメンバーとして知られ、同作の演技によって、役者としてのセンスを示してみせた。「2018年の夏に『少年の君』と出会い、そして“小北”(役名)と巡り合えたのは、幸運なことでした。『少年の君』は私の人生において特別な経験になりました」と振り返っている。
主演男優賞を受賞したのは、老人2人の同性愛をテーマにしたラブストーリー「叔・叔(原題)」(英題:Suk Suk)のタイ・ポーだ。香港や台湾で長年活躍し、既に250本以上の映画に出演。宮沢りえが主演した「運転手の恋」では、第37回金馬奨主演男優賞に輝いていた。香港出身だが、これまで金像奨とは縁がなく、今回が初受賞となった。タイ・ポーは、香港のメディアに対し「『叔・叔』は、斬新で、新しい映画体験でした。台湾で20年以上の役者経験があったからこそ、“阿柏”という役の魅力を引き出せました」と語っていた。
そのほか、第32回東京国際映画祭「アジアの未来部門」で上映された「ファストフード店の住人たち」のチョン・タッミンが助演男優賞、第15回大阪アジアン映画祭で大きな話題を呼んだ「私のプリンス・エドワード」のノリス・ウォンが新人監督賞を獲得している。
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