ベネチア国際映画祭、業界関係者にアンケート送付 出席の意思などを確認
2020年5月7日 16:30
[映画.com ニュース] 伊ベネチア国際映画祭が、9月の映画祭の実施の是非をめぐり業界関係者にアンケートを送付していることが明らかになった。米バラエティが報じている。
ベネチア国際映画祭は、9月2~12日の実施を予定しているものの、新型コロナウイルス感染拡大の懸念から十分な出品作品を獲得できない可能性がある。そこで、映画祭ディレクターのアルベルト・バルベラ氏は、映画監督や俳優、プロデューサー、配給会社などにアンケートを実施。映画祭が行われた場合、参加の意思があるかどうかを確認している。
バルベラ氏は、アンケートの意図を「この困難な状況において、みなさんがベネチア国際映画祭を新たなスタートと、映画の灯火を消さないための象徴として生かしてくれる意思があると分からない限りは、映画祭の準備をすることは不可能です」と説明。また、映画祭が実施されたとしても、「おそらくいかなる映画祭も過去のように実施することは不可能でしょう。数々の制限や安全対策を取る必要があります」と、これまでとは異なる安全対策が取られることになると警告している。
このアンケート結果を考慮したうえで、今月末までにベネチア国際映画祭を実施するか否かの最終決断を下すという。
なお、イタリアは5月4日(現地時間)から都市封鎖の制限を緩和しており、400万人が職場に復帰。しかし、新型コロナウイルスにより約2万9000人が命を落としている。