オリビエ・アサイヤス、90年代の3作品が初ブルーレイ化
2020年5月4日 19:00
[映画.com ニュース]現代フランスにおける最重要映画作家のひとりとして知られる、オリビエ・アサイヤス監督の1990年代の傑作3作品が日本初ブルーレイ化、3作セットで6月26日に発売される。
ラインナップの1作目は、16mmカメラを用い、低予算、短期間で撮られた「冷たい水」(94)。1972年の冬を舞台に、日常生活のつまらなさに耐えかねた少女が、同級生の少年と共に森の奥へと逃げ出すさまをアメリカン・ロックに乗せて描く。2作目はルイ・フイヤード監督の古典映画「吸血ギャング団」をリメイクする新作映画の撮影現場を舞台に、そこで織りなす人間模様をマギー・チャン主演で描いた「イルマ・ヴェップ」(96)。そして、3作目は愛と死、そして人生を模索する「8月の終わり、9月の初め」(98)。マチュー・アマルリックとジャンヌ・バリバールの圧倒的な演技、そして現在は映画監督として活躍するミア=ハンセン・ラブの眩いばかりの存在感が光る傑作だ。
「冷たい水」「イルマ・ヴェップ」「8月の終わり、9月の初め」ブルーレイセットは1万4000円(税別)。「イルマ・ヴェップ」のみDVD(3800円、税別)が同日発売される。