東西冷戦下、手作りの気球で西ドイツへの脱出を試みた家族の実話 7月公開&予告完成
2020年4月30日 10:00

[映画.com ニュース]東西冷戦下、手作りの熱気球で西ドイツを目指した家族の実話を映画化する「バルーン 奇蹟の脱出飛行」が、7月10日に公開されることがわかった。あわせて、予告編とポスタービジュアルを映画.comが先行入手。映像では、秘密警察(シュタージ)の手が迫る中で決行された、奇想天外な脱出劇がスリリングに切り取られている。
1979年、ソ連陣営に属したドイツ民主共和国(東ドイツ)では、多くの市民が西側への逃亡を試みた。しかし、シュタージが国民の日常生活を監視しており、他国への脱出は困難だった。ベルリンの壁を越えようとした人々は国境警備隊に射殺されたが、それでも自由を追い求める市民は後を絶たず、ある者は川を泳いで渡り、ある者は地下にトンネルを掘って国境を突破しようとした。
本作では、そんな暗黒の時代に平凡な2つの家族が決行した、熱気球による脱出作戦を圧倒的なリアリティとエモーショナルな人間ドラマを交え描き出す。82年にもウォルト・ディズニー・カンパニー製作で、「気球の8人」として映画化されている。リメイク権を手にしたミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ監督がメガホンをとり、当事者たちへの取材や膨大な資料をもとに、入念な時代考証と物語づくりに取り組んだ。
フリードリヒ・ミッケ(「ルートヴィヒ」)をはじめ、カロリーヌ・シュッヘ(「ガーディアン」)、デビッド・クロス(「戦火の馬」)、アリシア・フォン・リットベルク(「フューリー」)が共演。「戦場のピアニスト」「タクシー運転手 約束は海を越えて」のトーマス・クレッチマンが脇を固めた。
予告編の冒頭では、電気技師ペーターと家族が準備に2年を費やし自家製の気球で脱出を試みるが、国境までわずか数百メートルの地点に不時着してしまう、最初の計画の失敗が映し出される。しかし、東ドイツでの抑圧された日常を逃れ、自由な未来を夢見ていたペーターは、妻やふたりの息子に背中を押され再び立ち上がる。親友ギュンターの家族も巻き込み、わずか6週間で不眠不休の気球作りに没頭。厳しさを増すシュタージの捜査をかいくぐり、気球にのって空へと飛び立つさまが、緊張感たっぷりに活写されている。
ポスタービジュアルでは、夜空に浮かぶカラフルな気球に、「空に壁はつくれない」というコピーが添えられている。「バルーン 奇蹟の脱出飛行」は、7月10日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。
(C)2018 HERBX FILM GMBH, STUDIOCANAL FILM GMBH AND SEVENPICTURES FILM GMBH
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