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エリック・ロメール「海辺のポーリーヌ」など9作品HDリマスター版を日本初配信!

2020年3月24日 21:00

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全9作品をラインナップ! 写真は「海辺のポーリーヌ」
全9作品をラインナップ! 写真は「海辺のポーリーヌ」
COPYRIGHT(C)1983 LES FILMS DU LOSANGE-LA C.E.R.

[映画.com ニュース]洋画専門CS放送「ザ・シネマ」から生まれた“真の映画ファンのため”の動画配信サービス「ザ・シネマメンバーズ」が、生誕100周年を迎えるエリック・ロメール監督の作品を、4月から順次配信することがわかった。「レトロスペクティブ:エリック・ロメール」のラインナップは、4月1日より毎月3作品の計9本。日本初となるHDリマスター版での配信となる。

1920年生まれのロメール監督は、教師、小説家を経て映画批評を書くようになり、50年にはジャック・リベット、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーらとともに「カイエ・デュ・シネマ」誌の創刊に参加。約7年間編集長を務めた。50年代から短編を撮り始め、59年に初の長編「獅子座」を手掛け、作家主義を貫く作風はヌーベルバーグの支柱となった。

4月1日から配信されるのは、「喜劇と格言劇」シリーズ第1作「飛行士の妻」。束縛を嫌い自由に愛するフランス流の恋模様が、日常的なパリの街並みを背景とするオールロケ&生音収録によってつづられている。4月8日に披露されるのは、同シリーズの第2作「美しき結婚」。自分勝手な理想で結婚相手を探すヒロインの猪突猛進ぶりを、ロメール映画の常連女優ベアトリス・ロマンがまっすぐに演じている。

エリック・ロメール監督
エリック・ロメール監督

4月15日には、「喜劇と格言劇」シリーズ第3作となった「海辺のポーリーヌ」。海の避暑地を舞台にした軽薄な恋を、色彩と光の映像美で印象的に映し出し、第33回ベルリン国際映画祭の最優秀監督賞(銀熊賞)と国際評論家連盟賞を獲得している。なお、5月には「満月の夜」「緑の光線」「友だちの恋人」、6月には「レネットとミラベル 四つの冒険」「木と市長と文化会館 または七つの偶然」「パリのランデブー」が配信される。

「ザ・シネマメンバーズ」は、月額500円(税別)。「レトロスペクティブ:エリック・ロメール」は、公式HP(https://members.thecinema.jp/video_list/line-1583226945316)で配信され、特設サイト(https://www.thecinema.jp/special/rohmer/)では、金井美恵子氏のエッセイや、ロメール監督から多大な影響を受けた気鋭の邦画監督たちのコメントを掲載する予定だ。

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