満月の夜
劇場公開日 1987年1月17日
解説
エリック・ロメール監督による「喜劇と格言劇」シリーズの第4作。パリ郊外のアパートで建築家の恋人レミと暮らすインテリアデザイナーのルイーズ。生真面目なレミと自由奔放なルイーズの間には口喧嘩が絶えない。レミとの生活に息苦しさを感じたルイーズは、パリに自分だけの部屋を借り、妻子持ちの親友オクターブと遊び歩くようになるが……。2人の男と2つの家の間で揺れ動く女性の感情を繊細に描き出す。主演のパスカル・オジェは本作でベネチア国際映画祭主演女優賞を受賞したが、その直後に25歳の若さで急逝した。共演に「クレールの膝」のファブリス・ルキーニ、「ニキータ」のチェッキー・カリョ。
1984年製作/101分/フランス
原題:Les nuits de la pleine lune
配給:ユーロスペース
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2020年10月4日
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家に居る方が好きな建築家レミ
(ただし現場近くの家~この場合郊外)
郊外よりパリが好きな インテリアデザイナー見習いルイーズ
都会の夜遊びも好き
無から有を生み出す建築家と違い インテリアデザイナーの方がより感覚的なのかな
流行に敏感で 物のチョイスで遊んだりもする
(都市生活の方が望ましいのかも)
物語の進行と共に完成してゆくパリの家のインテリア
彼女ひとりで考えた彼女ひとりのための空間…
同棲前にこういう時間が必要だった… と思うが、男を切らしたことが無いというのが自慢の彼女
逆毛を立てた様な何となく不思議なヘアも あまり違和感のない(?)ルイーズをパスカル・オジェが演じている
カゴバッグも彼女が持つと お洒落に見えたりする
野性味のある男が好きな彼女は〈満月の夜〉別のそんな男と寝てしまう
が、彼氏の方は他の女性と恋に落ちていた!
満月は彼に劇的変化をもたらし、彼女は不意討ちをくらう
この辺の教訓めいた筋立てが 監督が高校の古典の教師だったことと関係しているのでは?
と書いている方がおられましたね
が、それと同時に愛と自由の両立を貪欲に追求し続けてゆくのがフランス人なのか… と思わされました
美術監督も担当したオジェが 不思議な存在感で
パリに自分の空間を創りあげたルイーズのように
この映画は彼女のものになったと思われます
映画完成の2ヶ月後に急逝してしまったのも不意討ちをくらった主人公のよう…
気のきいた女の子が複雑系であること(あるいは頭でっかち系)が コトを厄介にしてしまうことも描いていますね
はじめから釣り合わない二人の同棲。
最初の頃に、テニスという
フレーズで、ピンと来てた。
なる様になった満月の夜
深層心理が、具体的になるんだなぁーと。。。
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