【独占インタビュー】愛犬家ハリソン・フォード「野性の呼び声」は「予想を超えたパワフルさ」 「インディ・ジョーンズ5」にも言及

2020年3月6日 10:00

取材に応えたハリソン・フォード
取材に応えたハリソン・フォード

[映画.com ニュース] ハン・ソロやインディ・ジョーンズ、リック・デッカード、ジャック・ライアンなど、ハリソン・フォードがこの世に送り出した人気キャラクターはいくつもある。その多くが当たり役になったために、同じ役を繰り返すことが少なくないフォードにとって、「野性の呼び声」(公開中)のソーントンは、久々の新たなキャラクターだ。息子を失い、絶望から逃れるように秘境にやってきた孤独な老人は、他の役者が演じていたら近づきがたい人間になっていたかもしれない。だが、フォードは持ち前の愛嬌とカリスマ性をもって、観客の共感を呼ぶ人物に昇華させている。自然や犬との絆などのテーマを含んだアドベンチャー作品に、本人も手応えを感じているのだろう。普段のインタビューでは無口で知られる彼が、本作への思いを饒舌に語ってくれた。(取材・文・写真/小西未来

本作は、アメリカの文豪ジャック・ロンドンが1903年に発表し、過去にも映画化されたことのある名作冒険小説を新たに映画化。地上最後の秘境アラスカで、地図にない土地を目指してひとり旅する男ソーントンは、犬ぞりの先導犬としてアラスカにやってきた犬のバックと出会う。やがてソーントンとバックのあいだに友情が生まれ、かけがえのない相棒となっていく。

――本作では犬との絆が核となっていますが、あなた自身も愛犬家ですか?

これまでの人生で、たくさんの犬たちを飼ってきた。現在は我が家に3匹いるが、これまでに飼っていたすべての犬たちの思い出とともに暮らしている。私の家族にとって犬は常に大事な存在で、犬を飼う機会があるのに、その機会をみすみす逃す選択肢は自分にはなかった。彼らは常に安らぎを与えてくれる。単純なものを提供するだけで、私たちに奥深く、感動的な体験を提供してくれるからね。

ただし、「野性の叫び声」はいまとは異なる時代を舞台にしている。当時の犬は、いまのような相棒ではなく、召使いに近かった。とくにゴールドラッシュの時代には、犬たちは酷使された。また、この映画には犬との絆のほかにもさまざまな要素が盛り込まれている。実は原作はもっとシンプルで、当時の自然環境をリアルに描いている。今回の映画化にあたり、登場人物を増やして、異なる視点を導入するだけでなく、感動的な要素を増やすことができたと思う。個人的には、これは世代が異なる家族全員で一緒に見て欲しいと思っている。語りあえる要素がたくさん詰まっているからね。

――ソーントンの愛犬バックは、「猿の惑星」シリーズで知られるモーションキャプチャー俳優のテリー・ノタリーさんが演じていたそうですが、演技に困ることはありませんでしたか?

彼は私の前では常にバックとしてお座りしてくれたので、大丈夫だったよ(笑)。

――(笑)。

テリーは単なるスタンドインとは違うんだ。徹底したリサーチに基づいて、犬として具体的な動作をしてくれた。おかげで、こちらは想像力を働かせる必要がなかった。彼のおかげで演技に没頭できたんだ。彼には深く感謝しているよ。

――ご自身は自然と触れる機会はありますか?

実は、グランドキャニオンでの12日間の旅行から帰ってきたところなんだ。妻と息子と友人たちと一緒に、自然のなかで過ごした。こうした体験をすると、人間は自然の上にあるのではなく、その一部であることを再確認できる。そうした要素は、この映画にもしっかりと盛り込まれていると思う。実際、この映画はさまざまな要素がうまく絡みあって、自分の予想を超えてとてもパワフルな作品に仕上がっていると思うね。

――最後に「インディ・ジョーンズ5(仮題)」の近況を教えてください。

現在は、脚本の仕上げの段階だ。私たちが伝えたいと思うストーリーをどうまとめあげるか、という点で調整している。私たちが目指しているのは、観客に「インディ・ジョーンズ」らしいフィーリングを喚起させると同時に、過去作を踏襲するだけの映画にしないことだ。野心的で、本当にいい映画にしたいと願っている。まだ脚本執筆やスケジュール調整で葛藤しているがね。たが、必ず完成するだろうし、いいものになると信じているよ。

(映画.com速報)

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