レイシストとして生きてきた若者の苦悩と贖罪 ジェイミー・ベル主演「SKIN」5月公開
2020年2月3日 18:00

[映画.com ニュース] 「リトル・ダンサー」「ロケットマン」のジェイミー・ベルが主演を務めた映画「SKIN スキン」が、5月9日から全国公開されることが決定した。
2003年に米国で発足したスキンヘッド集団「ヴィンランダーズ」の共同創設者ブライオン・ワイドナーの実話を基につくられた社会派ドラマ。憎悪の円環から脱け出そうとする元レイシストの男を主人公に、レイシズムの非道、人間の再生の軌跡、そして彼を支えようとする社会の寛容を鮮烈に描き出す。
メガホンをとったのは、イスラエル出身でユダヤ人のガイ・ナティーブ監督。ワイドナーを題材としたMSNBC制作のテレビドキュメンタリー「Erasing Hate」(11)を見たことで、この実話の長編映画製作に強い興味を抱いた。アメリカで女優として活躍する妻のジェイミー・レイ・ニューマンの助言により、まずは長編のための出資を募ることを目的とした短編「SKIN」を製作。人種差別を題材にした同作が、第91回アカデミー賞の短編実写映画賞を受賞したことで、ナティーブ監督とニューマンは、物語や設定を一新した同タイトルの長編製作に取りかかった。
主人公は、スキンヘッドに差別主義者を象徴する無数のタトゥーを体に刻み込んだブライオン。白人至上主義者に育てられ、憎悪と暴力に満ちた生活を送っていたが、彼はシングルマザーのジュリーと出会い、これまでの自分の悪行を悔い、新たな人生を始めようと決意する。しかし、脱会を許さないかつての同志たちからの執ような脅迫、暴力を受けることとなり、その矛先はジュリーたちにも向き始める。
暴力と憎悪の渦から脱け出そうとするブライオン役をベルが演じ、短編「SKIN」にも出演したダニエル・マクドナルド(「パティ・ケイク$」)がジュリー役として登場。ベルの圧巻の演技、現代社会に巣くう人種差別問題をテーマにしながらも未来への希望をこめて描ききったナティーブ監督の手腕は大きな称賛を集め、18年のトロント国際映画祭では高評価を獲得。北米では、気鋭のスタジオ「A24」が配給を担当した。
「SKIN スキン」は、5月9日から東京・新宿シネマカリテほか全国順次公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
WEAPONS ウェポンズ
【問題】子ども17人が同時に行方不明に…このヒミツ知りたい? ネタバレ厳禁考察ミステリー緊急公開
提供:ワーナー・ブラザース映画
WIND BREAKER ウィンドブレイカー
【この冬、一番かっこいい男たちに会いに行こう】ビジュ限界突破。ぜ~んぶがクリティカルヒットした話
提供:ワーナー・ブラザース映画
昼、母親。夜、ドラッグの売人。
【衝撃の感動作】大切な人のためならどこまでも頑張れる。たとえそれが、どんなに危険なことでも。
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI