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興収500億円! 実在の“ニセ薬事件”を描いた中国映画「薬の神じゃない!」5月公開

2020年1月30日 18:30

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2014年に中国で実際に起こった事件を基にした作品
2014年に中国で実際に起こった事件を基にした作品
(C)2020 Cine-C. and United Smiles Co., Ltd. All Rights Reserved

[映画.com ニュース] 中国国内で興行収入500億円という大ヒットを記録した映画「我不是薬神(原題)」が、「薬の神じゃない!」の邦題で、5月1日から日本公開されることが決定した。

本作のベースとなったのは、2014年に中国で実際に起こり、医薬業界に改革をもたらした事件。18年7月に中国で公開されると、3日間で9億元(約146億円)、最終興収30億元(約500億円)という爆発的なヒットを記録した。興行的な成功だけでなく、アジア・フィルム・アワードの助演男優賞、金馬奨の主演男優賞、新人監督賞、オリジナル脚本賞の3部門を受賞するほか、国内外の映画賞を多数獲得。名実ともに中国を代表する作品となった。

上海で男性向けの回春薬を売る小さな店の主人チョン・ヨンは、店の家賃さえ払えず、妻にも見放され、人生の目標を見失っていた。そんなある日、慢性骨髄性白血病患者のリュ・ショウイーが店に訪れる。国内で認可されている治療薬は高額だったため、安価で成分が同じインドのジェネリック薬を購入してほしいという依頼だ。最初は申し出を断ったものの、金に目がくらんだチョンは、ジェネリック薬の密輸・販売に手を染め、より多くの薬を仕入れるため、購入グループを結成する。

依頼人のリュをはじめ、白血病患者が集まるネットコミュニティの管理人で、自身も白血病の娘を持つポールダンサーのリウ・スーフェイ、中国語なまりの英語を操るリウ牧師、力仕事が得意な不良少年のボン・ハオが加わり、事業をさらに拡大。警察に密輸として目をつけられ始め、いったんはグループを解散したチョンたちだったが、薬を絶たれた患者たちの悲痛な叫びを知り、ある決意を固める。

主人公チョン・ヨンを演じたのは、ヒット作に多数出演し、「ロスト・イン・タイランド」の監督としても知られるシュー・ジェン。ワン・チュエンジュン、ジョウ・イーウェイに加え、「スプリング・フィーバー」のタン・ジュオ、「象は静かに座っている」のチャン・ユーが脇を固める。なお、岩井俊二ウェイ・ダーションスタンリー・クワンが監修を務めたオムニバス映画「恋する都市 5つの物語」に参加したウェン・ムーイエ監督がメガホンをとっている。

薬の神じゃない!」は、5月1日から東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

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