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佐々木蔵之介が語る俳優業の醍醐味 「記憶屋」山田涼介との共演裏話も

2020年1月14日 18:00

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余命わずかな弁護士という難役を演じた
余命わずかな弁護士という難役を演じた
(C)2020「記憶屋」製作委員会

[映画.com ニュース] 年齢を重ねるごとにますます魅力を増し、映画、ドラマにと引っ張りだことなっている俳優・佐々木蔵之介。累計50万部を超える織守きょうや氏の小説を山田涼介主演で映画化した「記憶屋 あなたを忘れない」(1月17日公開)では、余命わずかな弁護士役という難しい役どころに見事に血を通わせている。撮影を振り返ってもらうとともに、「芝居にはその人の生き様が出てくるものだと思う」と50代を迎えて一層、実感している俳優業の醍醐味について語ってもらった。(取材・文/成田おり枝)

ある日突然、恋人から忘れられてしまった大学生の遼一(山田)が、幼なじみの真希(芳根京子)、弁護士の高原(佐々木)とともに、人の記憶を消せるという“記憶屋”の存在を探す姿を描く本作。“記憶屋”という都市伝説的な存在を軸に、家族や恋人など大切な人を想う気持ちが浮き彫りとなる人間ドラマだ。

「どんどん意見を言ってほしい」という平川雄一朗監督のもと、スタッフ、キャスト陣のコミュニケーションが密な現場だったそうで、「みんなでアイデアや意見を出し合うような現場。楽しかったですね」と充実のひと時を述懐。佐々木が最も気を配ったのが「ファンタジーとしての設定を、どうしたらお客さんに共感していただけるように持っていけるのか」ということだという。「“記憶屋は存在するものだ”として話が進んでいったとしたら、お客さんと距離ができてしまうと思ったんです。“記憶屋なんているわけない、でもひょっとしたら……”と客観的に見つめる存在が必要かなと。その点については、平川監督ともいろいろとお話しさせていただきました」と観客の目線を大切に、ディスカッションを重ねた。

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主人公・遼一役の山田とは、今回が初共演。“記憶屋”を探す旅の道中で、気の置けない間柄となっていく遼一と高原だが、その空気感がなんとも心地よいものとして映し出されている。佐々木は「親子でもないし、兄弟にしてもちょっと歳が離れている。でもなんとも言えない、いいバディ感を作れたらと思っていました」とニッコリ。「遼一と高原が出会って、“記憶屋”を探すために広島まで行く。とても短い期間で関係性を育むので、遼一との距離をグッと縮めるためにはどうしたらいいだろうかと考えました。僕は、“高原が遼一をくすぐる”という動きを監督に提案させていただいて。そういった肉体的接触を入れることによって、お互いに笑顔になって距離も縮まると思ったんです」と、2人の関係性もアイデアを出し合い作り上げていったという。

山田は「一番共演したかった俳優さん」というほど佐々木に憧れていたそうで、念願の共演だったというが、佐々木は「知らなかったんですよ。撮影が終わってから、そうだったんだと聞いて」と照れ笑い。若手俳優としても存在感を示している山田の演技について、佐々木は「すごいな」と驚くこともあったと話す。「遼一が今まで誰にも明かしていなかった事実を口にするシーンがあるんですが、そこで遼一は泣き出してしまう。山田くんのお芝居に、監督からは『もう少し抑えめで』と演出が入ったんです。あそこまで感情があふれ出したものを抑えるのは、大変だと思いますよ。山田くんは『はい』と答えて、その後の演技でもすばらしい反応をしていました」。

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楽しそうに現場を振り返る姿からも、充実ぶりがうかがえる。近作だけでも、秘密を抱えたタクシー運転手を演じた映画「ひとよ」、飄々とした刑事に扮したドラマ「シャーロック」など幅広い役柄で作品に鮮やかな色を与えており、51歳になった今、役者としての魅力は増すばかり。「肉体的には衰えてくるんですが、技術的には積み重ねてきたものがある。今までは一点突破で進んでいたところが、『こちらに行く道もあるな』とバイパスや抜け道を考えるようになりました」と変化を明かすが、そんな中でも大切にしているのが「もし効率よくできるようになったとしても、決して楽はしてはいけない」ということ。

先輩からの言葉も励みになっている。「以前、奥田瑛二さんから『50歳は大事だぞ』と言われたことがあって。『この1年をどう過ごしたかで、今後の10年間が決まってくる』と。もう50歳を過ぎてしまったんですが、もう少し経ってから、50歳でやったことがわかってくるんだろうなと思っています」。

さらに本作で共演した田中泯、本作が最後の仕事となった故・佐々木すみ江さんについて触れ、「お2人が“記憶屋”の話をすると、ものすごくリアリティを感じる。“記憶屋”の存在が、まるで目に浮かぶように表れるんです。すみ江さんとは、広島ロケでご一緒させていただいて。すみ江さん演じる女性が延々と話をして、僕らに聞かせてくれるというシーンがあるんですが、セリフもクリアだし、一切間違えない。監督からの注文もすべて聞いて、その上で明晰にお芝居を作られていた。監督とも『すごいな…』と話していたんです。芝居にはその人の生き様が映るものだとも感じて、年齢を重ねるごとにいろいろな味わいを出すことができるものなんだなと思いました」としみじみ。「すみ江さんとご一緒できたことは、僕にとって宝物です。この記憶は絶対に消したくありません」と語る。たくさんの宝物を胸に役者道を邁進する佐々木蔵之介から、今後も目が離せない。

記憶屋 あなたを忘れない」は1月17日から全国公開。

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