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【SW先行インタビュー第5弾】ランドが復帰!全トリロジー出演のC-3PO役俳優が語るシリーズの変化とは?

2019年11月30日 12:00

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インタビューに応じた(左から)アンソニー・ダニエルズ、ビリー・ディー・ウィリアムズ、ヨーナス・スオタモ
インタビューに応じた(左から)アンソニー・ダニエルズ、ビリー・ディー・ウィリアムズ、ヨーナス・スオタモ

[映画.com ニュース] 世界的人気SFシリーズの最新作「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」のロングリード(先行)取材が、米ロサンゼルスで行われた。第5弾は、ランド・カルリジアン役のビリー・ディー・ウィリアムズ、C-3PO役のアンソニー・ダニエルズというレジェンドふたりと、チューバッカ役のヨーナス・スオタモ。ウィリアムズが今シリーズに復帰した理由、ウィリアムズとダニエルズが知る初期の「スター・ウォーズ」の思い出を語ってもらった。(取材・文/編集部)

――ウィリアムズさんへの質問です。この役に戻ってきてほしいという連絡は、いつ、どのように来たのでしょうか?

ウィリアムズ 今(8月末)から1年くらい前かな。ランドをまた演じることになるとは思っていなかった。自分がランドに対してやるべきことはやったと思ったし、あれはあれで良かったと思っていた。だって40年間も愛されてきているんだから。でもJ・Jが電話をくれて、これに出ないかと言ってくれたとき、とてもやりたいと思ったね。J・J・エイブラムスと仕事ができるというのが大きかったよ。彼は本当にすばらしい人だから。

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――ダニエルズさんは3つのトリロジーすべてに出演しましたが、それがいよいよ終わることをどう感じていますか?

ダニエルズ いつか終わるということはわかっていたよ。実は、最初のトリロジーの最後の作品に出たときは、あれで終わりだと思っていた。ふたつめのトリロジーが終わったときも、これで終わりと思っていた。そしてまたトリロジーが終わる。それは構わないんだ。そんなふうに、ここまで少しずつ積み重ねてきたんだからね。

むしろ、こんなことになるとは思ってもいなかったよ。1976年、僕はこの映画のことを、とてもつらい状態で撮影する12週間の仕事だと思っていたんだから。これだけ長いことやってきてものが、ついに終わるんだね。満足のいく終わりかと聞かれれば、そうだと答える。(スカイウォーカー家のサーガが終わるということは)まったく驚きではなかった。驚くべきは、そこに自分がずっと関わっていたということだ。

エピソード7(「スター・ウォーズ フォースの覚醒」)で、J・Jはすべてを再現していたんだが、C-3POの赤い腕を僕らは気に入らなくてね。毎日のようにそれを伝えていた。そしたら彼は最後にゴールドの腕に戻してくれた。エピソード8(「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」)では、C-3POはだたの飾りみたいだった。そこにいるだけ。今回もそうだろうと思っていた。だが、そこは変わったんだよ。それ以上は言っちゃダメだね。ただ、これは言っておこう。C-3POというキャラクターを心から愛し、それを演じる僕としては、C-3POが実際にこの映画を見に行ったら、すごく喜ぶと思う。そこでとどめておくよ。

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――チューバッカを長年演じてこられたピーター・メイヒューさんがお亡くなりになりました。その知らせをどう受け止めましたか?

スオタモ 本当にショックを受けました。彼はファンにとても愛されていました。彼特有の体型は、チューバッカというキャラクターが生まれる上で大きな貢献をしています。チューバッカが特別なキャラクターなのは、ピーターのおかげと言えるでしょう。ピーターこそが、チューバッカなんです。普通、着ぐるみを着た俳優を見ると、人は「誰かが衣装を着ている」と思うものだけれど、チューバッカだとそうは感じない。彼は特別なんです。彼がお亡くなりになったことは、とても無念です。

ダニエルズ 当時、僕と妻のクリスティーンはインターネットのないブラジルの熱帯雨林にいたんだ。そこを出て普通のホテルに戻ったときに、それを知った。突然にして現実社会に引き戻されたような衝撃を感じたよ。ピーターは長いこと病気だった。それもますます悪くなっているのは、見ていてもわかった。だが、彼はスクリーンにすばらしいレガシーを残したんだ。彼のことを、人はずっと忘れない。

――ランドは今作でどんなに登場するのでしょうか?

ウィリアムズ それについては言えないよ(笑)。

ダニエルズ 今作では、複数の悪が出てきて、反乱軍に戦いを挑む。そこが今までと違うところと言えるね。それに、仲間たちが団結し、一緒に力を合わせる。そこも気に入った。今作における善と悪の闘いは、本当にすごいんだよ。「スター・ウォーズ」は、ギャラクシーのすべてが細かいところまで考え尽くされていているにも関わらず、同時にストーリー自体はシンプルなんだ。そこが大好きなところだね。

ウィリアムズ この映画が興味深さは、外でダークサイドと戦いつつ、キャラクターが内面でも自分のなかに潜むダークな部分と戦うということにもあるんだ。

スオタモ そう、観客もそこに共感してくれると思います。特に、レイはほかのキャラクターにはない至難に直面しますよね。

ウィリアムズ シーッ!

スオタモ とにかく、みんなで一緒にアドベンチャーに出るというのは、驚きでしたし、大きな満足を与えてくれました。それに今回はユーモアもあるんです。J・Jはそういうことがとても得意。ビリーと一緒にミレニアム・ファルコンに乗るのは、夢がかなったような体験でしたね。

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――ウィリアムズさんは、ランドが自分を離れたことはないと言っていましたね。

ウィリアムズ そりゃ私が創造したんだからね。私がケープを手にしたときに、あのキャラクターは生まれたんだ。ケープと、カルリジアンという名前をもらったときにね。カルリジアンというのはアルメニアの名前だよ。私は、こいつをすごく目立つ、大げさな奴にしてやろうと決めた。君たちがスクリーンで見るのは、私が、脚本家とジョージ・ルーカスから得た情報から作り上げたものだと言えるかな。素材を集め、組み合わせ、興味深いキャラクターを形作っていくのは楽しかったよ。

――1970年代と今では、撮影の仕方はどう変わりましたか?

ウィリアムズ あの頃はそんなにCGを使っていなかった。だからセットにももっと実際に物があった。今もあるが、もっとテクノロジーを使っている。ジョージ・ルーカスがインダストリアル・ライト&マジック(アメリカの特殊効果及びVFXの制作会社)を作ったときにそっちに向かったんだと思う。

ダニエルズ この映画も昔みたいにフィルムで撮ったんだよ。だから10分ごとにロールを変えなければいけなかった。つまり、毎回のテイクが大事。とにかく何かやればいいというわけじゃない。ちゃんと準備してからやらないと。そこがフィルムでやることのクールな部分だ。これだと、みんな時間をもっと大切にするからね。最初の「スター・ウォーズ」は、僕が出た最初の映画だった。撮影というのがどういうものかまるで知らなくて、しょっちゅう宇宙船やら大道具などを触りに行くものだから、クルーは面白がっていたよ

ウィリアムズ 私の髪も触りに来たな(笑)。

ダニエルズ そうだったね(笑)。そこにあるものはすべてフェイクで、すべて魔法のようだった。ミレニアム・ファルコンだって半分しかない。残りの半分は壁に描かれた絵なんだ。本当に魔法だと思った。あるとき、砂漠で撮影中、誰かがビスタビジョン・カメラを岩の上に落とした。みんな、(ショックで)沈黙したよ。あれは1個しかなかったからね。

その後、ビデオが出てきた。あの頃は、(モニターがなかったため)カメラマンだけがレンズを通してシーンを見ていて、ジョージは後でカメラマンに「どうだった?」と聞いていた。それから2、3日後に、同じシーンをやり直しさせられることもあったよ。髪の毛が映像に入っていたという理由でね。古い映画では、画面の下のほうに何かがちらつくことがあるが、それは髪だよ。

プリクエルの3部作では、衣装の色によってグリーンバックかブルーバックを使った。床は常にペンキが塗り直されていたね。地面だけがあって、あとはすべてイマジネーション。完成作を見るまで、自分がどんな乗り物に乗っているのか知らなかった。当時、グリーンバックを使った撮影は最新技術で、ジョージは夢中だったよ。僕たちにとってはちょっと疲れる経験だったんだけどね(笑)。

そして、「スカイウォーカーの夜明け」だ。パインウッドスタジオで、反乱軍の基地などの驚くべきセットが作られていた。岩も植物も本物。撮影はフィルムでしたけれど、同時にデジタルでも撮ったんだ。今撮影したばかりのシーンをすぐに見せてもらうこともできるから、「こんなにクローズアップで撮るのなら、もっとこうしたほうがいいな」と、次のテイクではやり方を変えたりできたよ。J・J・はそんな風にデジタルのいいところを使った。それに、今作で波立つ海を僕らが見ているシーンがあるが、あれをイギリスで撮影したときには、家とかほかの物があったのをILMのチームが消してしてくれたんだよ。一時は技術に飲み込まれたが、今はとても上手に使っているね。

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