広瀬奈々子監督、「つつんで、ひらいて」でフィルメックスの2年連続コンペ「読後感の残る作品に」
2019年11月24日 19:27
約1万5000冊を手掛けた装幀(そうてい)家の菊地信義氏に約3年間密着。広瀬監督の父親が同じ仕事をしており、「実家の本棚に菊地さんの本があって、手に取ったら非常に面白かった。カバーのデザインをするくらいの仕事と思っていたけれど、アーティストであるより裏方に徹する職人に対して興味が湧いた」と明かした。
そこで、菊池氏に直接依頼に行ったが「映像は嫌いなんです」とけんもほろろ。それでも数カ月後に再び面談した際は、菊地氏から「いいことを思いついた。僕の頭に小さなカメラを着けるのはどうかな」などと逆に提案を受けるなど、徐々に懇意になっていったという。
しかし、「菊地さんは演出家の側面もあって、なかなか思うように撮らせてもらえない。お願いしても、『ちょっと違う。別のアイデアを考えて』と言われ緊張感は常にあった」と苦笑い。撮影に関しては、紙の触感をどう表現するかに苦労したそうで「できるだけ五感を刺激するようにして、読後感の残る作品にしたかった。映画も劇場で見ることが観賞体験になるので、テレビとは全然違う感覚をもたらすことにかなり気を使っています」と語った。
デビュー作「夜明け」も昨年のコンペに選ばれ2年連続の出品。当初は「つつんで、ひらいて」を先にする予定だった。菊地氏からは「今までの人生を振り返って、これから第4期に入る」との感想を受け、「やりたい仕事しかやらないと言っていたが、やる気に満ちていらっしゃいました。宣伝もひっくるめて自分のものにしている印象で、共作といって作品です」と感謝していた。
「つつんで、ひらいて」は、12月14日から全国で順次公開。第20回東京フィルメックスは、12月1日まで開催。
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