永作博美×井浦新×蒔田彩珠×浅田美代子 河瀬直美監督作「朝が来る」に出演
2019年11月22日 05:00

[映画.com ニュース] 河瀬直美監督がメガホンをとり、直木賞作家・辻村深月氏の長編小説を映画化する「朝が来る」に永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子らが出演していることがわかった。
実の子を授かることが叶わず、特別養子縁組により男児を家族に迎えた夫婦。中学生で妊娠し、断腸の思いで子どもを手放すことになった幼い母。両者が交差する時、物語は大きなうねりを見せる――。「あん」「光」の河瀬監督が初のミステリー作品を手掛け、センセーショナルなテーマに挑む。
心から望みながらも実の子を授かることができなかった栗原夫妻を演じるのは、「八日目の蝉」で第35回日本アカデミー賞助演女優賞に輝いた永作と、「止められるか、俺たちを」「宮本から君へ」など話題作が相次ぐ井浦。妻・佐都子役の永作は「自らの人生の中でも岐路というのは本当に究極の選択のようなものばかりでいつも『試されてるな……』と感じる。それをフィクションの中でフルに実践している河瀬監督の撮影手法に驚き、いつ撮影は始まったのか……何が本当なのか……現場で1つになった心臓の音がいつもドックンドックン響いていた。皆がその静寂にどう在るのか考えただけでまた心臓が鳴ります」とコメントを寄せた。
夫・清和役の井浦は、「河瀬監督の現場は、どう芝居をするかではなく、どう“生きるか”が求められます」「その中で俳優部は魂を擦り減らしながら生をぶつけ合う。このように作品への、人間への、深い愛に溢れた現場で生きることで、生命を育む地球の記憶についてまで再発見することができ、とても感動しました」と述懐。河瀬監督とは12年前に初めて会ったといい、「12年前に河瀬監督から聞かれた『あなたはどんな人間ですか?』この問いに少しでも答えられるよう全身全霊の日々でした。今もその言葉は自分を突き動かす原動力となっています」と決意をにじませる。
生理が来る前の年齢で同級生と本気の恋をし、望まぬ妊娠に苦悩する少女・片倉ひかりに扮するのは、「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」での好演が記憶に新しい若手実力派・蒔田。「私がひかりの気持ちを背負うことで、ひかりを傷つけてしまうんじゃないかと不安にもなりましたが、撮影が進む中で、自分がひかりになったと感じた瞬間があり、とても強い心を持つことができました」と心情を吐露する。「あん」で河瀬監督とタッグを組み、栗原夫妻とひかりを引き合わせる浅見静恵役の浅田は、「久しぶりに河瀬組……正直怖かった。何故なら河瀬監督には嘘(お芝居)は通用しないから。『その役に生きる!!』撮影期間中はずっと『浅見』で過ごした」と振り返った。
そのほか、ひかりの母と父を演じる中島ひろ子と平原テツをはじめ、姉役の駒井蓮、恋人役の田中偉登、ひかりの実子にして佐都子の養子となる朝斗役の佐藤令旺くんが出演。「朝が来る」は、2020年初夏に公開される。
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