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渋谷PARCOに新映画館「WHITE CINE QUINTO」誕生 ジャンルを問わない個性的な良作を上映

2019年11月19日 15:48

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オープニング作品は「草間彌生∞INFINITY」
オープニング作品は「草間彌生∞INFINITY」

[映画.com ニュース]11月22日にグランドオープンする渋谷PARCOの8階に、ミニシアター「WHITE CINE QUINTO」(ホワイトシネクイント)が開業する。19日に開催された内覧会を映画.comが取材した。

渋谷PARCO建て替えのため2016年から一時休館後、渋谷ロフト隣の映画館・渋谷シネパレス跡地に復活した「シネクイント」に続き、“来場すること自体がイベントとなるミニシアター”をコンセプトにオープンする同劇場。「WHITE」には、新しい発見や可能性が無限に広がり、何色にも染まることのできる無垢な場所という意味がこめられている。映画や映画館の概念にこだわらず、ジャンルを問わない個性的で良質な作品のほか、ファッションブランドのコレクションなど映画以外の作品も積極的に上映し、カルチャー好きを満足させる実験的な企画を実施していく予定だ。

「WHITE CINE QUINTO」が位置する8階は、「PARCO劇場」や糸井重里氏主宰のウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」がプロデュースする「ほぼ日曜日」など様々なカルチャーに触れることができるフロア。映画館までの通路左手には「WHITE」と書かれた白い壁が伸びており、上映作品のポスターやフライヤーが並べられている。チケット売り場やコンセッションも白色で、統一感のあるシンプルな空間となっている。劇場内に入ると、白で統一された空間から一転、高級感のある赤色の座席(108席+車椅子スペース1席)を備えるスクリーンが目の前に広がる。1座席あたり2つのドリンクホルダーを使える仕様になっており、前の座席との間隔も広い。

赤い座席が設置されたスクリーン
赤い座席が設置されたスクリーン

映画館の広報担当者は、「1人でも、友達と一緒に来てもストレスを感じずに楽しむことができるよう、設計されています」と、こだわりを明かす。さらに、多くのミニシアターが立ち並び、カルチャーが移り変わっていく渋谷という街、その中に立つ渋谷PARCOというビルの中で、「進化していく街とビルに合わせ、『WHITE CINE QUINTO』も進化していきたい。ビルに入っているファッションブランドとコラボレーションして、ファッションが好きな方も映画に触れて、刺激を受けてもらえれば」と語る。ビル内のテナントとの相乗効果を狙うことで、既存の「シネクイント」と差別化を図るようだ。上映作品の選定に関しては、「なるべく枠を超えていきたいという思いがあるので、観客の方に『こういう作品もやるんだ』と驚いていただけるよう、仕掛けていきたいです」と意気込んだ。

オープニング作品は、現代美術家の草間彌生氏を追った米国のドキュメンタリー映画「草間彌生∞INFINITY」。コンセッション前では、Tシャツ、トートバッグ、クリアファイルなど数量限定の公式グッズも販売される。そのほか、ファッションデザイナー・三宅一生によるショーの製作現場を記録した「PLAYGROUNDS Stories behind HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE」、シンガーソングライター・矢野顕子のレコーディングに密着した「SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女。」、女性ファッション誌「NYLON JAPAN」の創刊15周年プロジェクトとして製作される青春映画「転がるビー玉」など多彩な作品の上映が予定されている。

フードメニューにも特色があり、ポップコーンはベーシックな塩味のほか、コーンポタージュ、ハニーソルトなど変わり種のフレーバーも用意されている。カラフルなパッケージがかわいらしいジェラートはミルク、ピスタチオ、ほうじ茶の3種類。ドリンクやポップコーンの容器も、コンセプト通りの白色だ。

「WHITE CINE QUINTO」は、11月22日から渋谷PARCOの8階にオープンする。

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