佐久間由衣、初主演作タイトル「“隠れビッチ”やってました。」に危惧「お嫁に行けなくなるのかな」
2019年11月4日 21:57

[映画.com ニュース]11月4日、第32回東京国際映画祭「Japan Now」部門で「“隠れビッチ”やってました。」の上映と完成披露舞台挨拶が行われ、佐久間由衣、村上虹郎、大後寿々花、小関裕太、三木康一郎監督が登壇した。
「“隠れビッチ”やってました。」は、イラストレーター・あらいぴろよの同名コミックエッセイを原作にした映画。自らの承認欲求のために異性からの“モテ”を求めるが、その相手から告白されたらフェイドアウトし、恋人付き合いには至らないという“隠れビッチ”の荒井ひろみと、その周囲の人々を描いた物語だ。小関は本作について「テンポの良いラブコメディだけど、見終わったあとにずっしり残るものがある、二つの顔を持つ作品です」とコメント。監督と脚本を手掛けた三木監督は、「劇的な事件が起きるような物語ではないので、本当に小さい、その辺にいる女の子のちょっとした思いをどうやって物語にしていこうか、ささいな物事を人にどうやって伝えていくかを、ずっと考えて撮影しました」と語った。
破天荒な主人公ひろみ役に抜てきされたのは、本作が映画初主演となる女優・佐久間由衣。センセーショナルな作品タイトルに対しては「初めてお話をいただいたときは、(この作品に出演したら)『私、お嫁に行けなくなるのかな』と不安でしたが、実際に台本を読んだら、自身の承認欲求と向き合うというお話だったので、ぜひ受けさせていただきたいと思いました」とのこと。「現場では、三木監督に『違う』『違う』『違う』と言われ……何度もやらせていただきました」と、初主演の苦労も振り返った。
ひろみは、気の強い女友達・彩(大後)と、包容力のあるバイセクシュアルの男友達・コジ(村上)の3人でシェアハウスをしている。大後は、演じた彩と共感したところを問われて「ないです」と断言した上で、「ひろみと彩はひどいことを言い合って、お互いにがつがつと突っ込んでいくのですが、そういう関係はうらやましいなと思います」とコメント。村上はそんな個性の強いふたりと同居する“お母さん役”のようなコジを演じるにあたって、ふたりを「見守る」という姿勢を心がけたという。
小関は、ターゲットの男性を「IT系肉食男子」「ノーマル系サラリーマン」とカテゴライズしてテクニックを使い分けるひろみが、初めて本気になる男性・安藤を演じる。小関は安藤の魅力について、「『型にはまらない系』なんだと思います。何を考えているのかわからないから、もっと知りたくなるのかなって」と分析した。
会場では、作品にちなんで「これまでにやったことなる、または今後試してみたい『気になる異性への必殺モテテクニック』」を登壇者全員がフリップで回答するコーナーも。佐久間は酔っぱらって本音をさらけ出すひろみのように「お酒の力を借りて、いつもよりも甘えてみたい」、大後は「『あっ』と転んで、すそをつかむ」と、かわいらしさをアピールする回答に。村上は河瀬直美監督(村上のデビュー作「2つ目の窓」を監督)に「村上くんはあまりしゃべらないほうがかっこいいよ」と言われたエピソードを上げ、「口数を減らす」と答えた。
一方、小関は「好きって言う」と回答。「ラブではなく、ライクのことです。『そのカレー好き!』とか、『その色、いいね!』とか、『それ、僕も好きなポイントだよ、同じだね』と口にすると、お互いうれしくなるので、言うように心がけています。(三上監督に)『その演技、好きだよ』と言われるのもうれしいですよ。話を合わすためのうそではなく、本心の『好き』には、言葉の魔法があると思います」と答え、ゲスト一同をうならせた。
互いの回答を茶化したりと、終始楽し気なムードで進んだ舞台挨拶。しかし最後に、初主演映画の完成披露という場への感慨が押し寄せた佐久間は、「現場では、できなかったこともたくさんありますが、皆さんに助けていただき、この日を迎えることができました」と涙を浮かべ、感謝の言葉を述べた。「“隠れビッチ”やってました。」は12月6日全国公開。
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