吉永小百合、台風19号の被災地に思いはせ「いつか上映会ができたら」

当初は12日に予定されていたが、台風19号の影響で中止に。吉永は、「たくさんの方が亡くなられて、大事なものが流されてとてもつらい思いをされていると思うと、ちょっとふさぎ込んでいました。何とかお元気になって、新しい道を歩いていただければ」と被災者を慮った。

それでも公開から約2週間で観客動員45万7000人、興収4億4700万円のヒットに「とても幸せな思いです」と笑顔。そして、「今は映画を見に行く状況ではないかもしれませんが、被災地でもいつか何らかの形で上映会ができたら」と思いをはせた。

天海も、「心を込めて皆さんのために作りました。状況が変わられたら、どなたかの背中を押し希望になれば」と賛同。吉永との18年ぶりの共演には、「目の前で言葉を交わして、芝居ができたことが一番の宝物。こんなご縁をいただき幸せに思うし、これから進んでいく道を再確認できた」と感謝した。

吉永の娘を演じた満島ひかりも、「現場でのおふたりの元気な姿を見ているだけで、エネルギーをいただけた。私もいっぱいパワーを与えられる人になりたいと思った、本当にいい出会いでした」と感無量の面持ち。さらに、「親子というだけでなく、小百合さんの若かりし頃も演じさせていただき、いろんな時代の顔を見ながら（口元に）ホクロを描いておけば何とかなると思ってやりました」と明かした。

ライブに吉永と天海が飛び入りシーンで共演した「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子は、「リハーサルからメンバー全員が緊張していたのに、すごく温かく『よろしくね』と言ってくださったんです。誇れる作品になったし、頑張ってきて良かった」と満面の笑み。佐々木彩夏も、「私たちが関わらせていただけたのは、吉永さんが私たちの名前を挙げてくださったから。モノノフ（ファン）の人たちもたくさん映っていてうれしかった」と最敬礼だ。

また、ラグビーファンで知られる吉永は、W杯での日本代表の躍進に「ONE TEAMをモットーに戦った姿がとても素敵。今まではバックスのトライにばかり目がいっていたけれど、稲垣（啓太）さんのトライが良かった」と絶賛。そして、「私たちも映画を作る時には、ONE TEAMでやりましょう」と、天海らとの再共演を呼び掛けていた。