常盤貴子&佐藤二朗、“世界の仲代達矢”との日々を述懐 時代劇「帰郷」カンヌで世界初上映
2019年10月17日 16:00

[映画.com ニュース]仲代達矢の主演作「帰郷」が10月15日(現地時間)、フランス・カンヌで開催される世界最大級の国際映像コンテンツ見本市「mipcom」でワールドプレミア上映された。上映前夜には、メガホンをとった杉田成道監督、キャストの常盤貴子、佐藤二朗がレッドカーペットに登場。“和”をイメージさせる華やかな着物姿で、世界に向けて時代劇の存在感をアピールした。
藤沢周平氏による“股旅もの”の傑作短編を基に、国民的ドラマ「北の国から」などの杉田監督のメガホンで映像化。時代劇専門チャンネルがオリジナル時代劇第20弾として製作し、時代劇としては史上初となる8K映像で物語を紡ぐ。“自然と人々の共存”“人間の死生観”を浮かび上がらせ、国や文化を越えた普遍的なテーマを訴えかけている。

世界110カ国から参加者が集結する「mipcom」は1985年にスタートし、毎年10月の4日間、カンヌ映画祭と同じ施設を利用して行われる。本年度は「帰郷」のほか、パトリック・デンプシーとアレッサンドロ・ボルギが出演する「Devils(原題)」、ヤーコプ・オフテブロが参加した「Agent Hamilton(原題)」がワールドプレミア上映。また、カズオ・イシグロ原作のNHKドラマ「浮世の画家」に主演した渡辺謙、「PROJECT BLUE BOOK(原題)」のウィリアム・シャトナーも来場した。
老いた渡世人・宇之吉(仲代)が故郷・木曾福島の地で出会う女性おくみを演じた常盤は「ワールドプレミアに選ばれるのはアジアの作品で初めてということで、本当に光栄に思います」と感謝を述べる。「私にとって仲代達矢さんはあまりにも偉大な俳優さんで、震える思いでした。でも、実際にお会いしてみると、仲代さんはとても温かく、全てを包み込んでくれる大きな心で、私たち後輩の俳優をいつも導いてくださいました。世界の仲代さんに対して『クソジジイ』と言えたのは私の誇りです」と胸の内を明かした。

一方、渡世人・栄次役の佐藤は「この非常に歴史のあるMIPCOMでアジア初のワールドプレミアに選ばれたということは光栄ですし、これを機に、世界のひとりでも多くの方にこの作品を見ていただきたいと思っております」と期待を込める。そして「仲代達矢さんは僕らにとってはもう神様に近い存在で…。現場では『世界の仲代達矢』の背中から学ぶことがたくさんありました」とコメントを寄せた。
「帰郷」は、第32回東京国際映画祭の場で凱旋特別上映を行い、仲代、常盤、共演の北村一輝、田中美里、前田亜季らも登壇(TOHOシネマズ六本木ヒルズ:11月4日の午後2時50分開演)。20年1月に劇場公開を予定している。
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