渡辺謙「ベル・カント」に感じた宿命、加瀬亮の役名「ゲン・ワタナベ」には「違うのないの?」
2019年10月9日 21:46

[映画.com ニュース] 俳優の渡辺謙と加瀬亮が10月9日、米映画「ベル・カント とらわれのアリア」の東京・TOHOシネマズ日本橋で行われたジャパンプレミアで舞台挨拶に登壇した。
1996年のペルー大使公邸占拠事件に着想を得た小説「ベル・カント」を原作にしたサスペンス。渡辺が最初にオファーを受けたのは米同時多発テロの直後だったそうで、「テロリストが題材にした映画はさすがにどうなんだろうと思いお断りしていた」という。
しかし、「ダレン・ジャン」(09)で組んだポール・ワイツ監督が映画化に動き、熱烈なラブコールに翻意。加えて、「実は、ペルー大使公邸の事件が起こる1週間前までリマにいたんです。ドキュメンタリーの仕事だったけれど、まだペルーにいたら巻き込まれていたかもしれない。これは宿命で、やらないと先に進めないと思った」と決意した。
公邸のパーティに招かれる実業家役で、その通訳を担った加瀬は英語に加えスペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語を話すという難役。オーディションで選ばれたが、「演技うんぬんより語学。とにかく部屋で勉強していた。朝、楽屋に行くと、謙さんの握ったおにぎりがあって、とても励ましてもらった」と苦笑交じりに振り返った。
2人は「硫黄島からの手紙」(06)で共演し、役柄上の接点はあまりなかったが、その後、加瀬が「永遠の僕たち」(11)、渡辺が「追憶の森」(15)とともにガス・バン・サント監督作品に出演した縁があり、渡辺は「いい後輩が頑張ってくれているなと思っていた。今回も心強かったし、頼もしく見えた」と称えた。
しかし、加瀬の役名が「ゲン・ワタナベ」だったため、「原作者が謙さんのファンだそうで、僕も役名を言うのが恥ずかしかった」と照れることしきり。渡辺は、「違う役名ないのって言ったんだよ。俺がこっちをやらしてくれとも言ったけれど、年齢的に無理でした」と冗談交じりに話していた。
「ベル・カント とらわれのアリア」は、11月15日から全国で公開される。
(C)2017 BC Pictures LLC All rights reserved.
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント