山崎まさよし、14年ぶり主演映画で音楽と主題歌も手掛け「自分の歴史で宝物に」
2019年10月5日 19:36

[映画.com ニュース] 歌手の山崎まさよしが10月5日、14年ぶりの主演映画「影踏み」の東京・中野サンプラザで行われた完成披露上映会で、篠原哲雄監督とともに舞台挨拶。上映後にスペシャルライブを行った。
1996年の初主演映画「月とキャベツ」、2002年のオムニバス映画「Jam Films」の1編「けん玉」に続く篠原監督とのタッグで、山崎は「1日中、寝てからも映画のことを考えているような映画人。いろいろな相談もしてきたし、信頼を置いていた」と笑顔。約2000人が詰めかけた客席に向かい、「先行上映なので、撮影をして海賊版を作らないように」とユーモアを交え注意を呼び掛けた。
寝静まった民家に侵入し現金を盗み出す「ノビ師」と呼ばれる窃盗犯役。篠原監督が気遣って役柄を濁そうとしたが、「まあ、反社ですよ」とぶっちゃけトークで笑いを誘う。さらに、「キャストが発表された時点でやめようかと思った。でも、北村(匠海)くんは若いのにしっかりしていて引っ張ってもらったし、(共演の)皆さんに感謝しかない」と語った。
映画音楽と主題歌「影踏み」も担当したが、「自分の芝居を見ながら音楽を付けるのは恐ろしいこと」と苦笑。それでも、「最後に主題歌が乗ったことで、ミュージシャンとして締めくくれて感無量。深いテーマのいい作品に関われたと思うし、自分の歴史の中でも宝物になった」と喜びをかみしめた。
篠原監督も、「主役をやりながらも音楽のことを考え、撮影中も突然音楽のことを話し出すことがあった」と告白。そして、「『月とキャベツ』はミュージシャンで、どう音楽と関わっていくかという役だったけれど、今回は山ちゃんにはない部分が割と出ている」と自信のほどを語った。
写真撮影には、ロケ地の群馬県を代表しご当地キャラのぐんまちゃんも参加。ライブでは「影踏み」をはじめ、「月とキャベツ」の主題歌「One more time,One more chance」など自身が関わった映画の曲を中心としたステージで魅了した。
「影踏み」は、11月8日から群馬県で先行公開、同月15日から全国で公開される。
(C)2019「影踏み」製作委員会
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