リアリティを追求した驚きの演出方法とは? 「ホテル・ムンバイ」本編映像
2019年9月26日 18:00

[映画.com ニュース]インドで起きた無差別テロ事件を基に映画化した「ホテル・ムンバイ」の本編映像が公開された。リアリティを追求したアンソニー・マラス監督こだわりのシーンを収めている。
本作は、2008年のインド・ムンバイ同時多発テロで、テロリストに占拠されたタージマハル・パレス・ホテルでの人質脱出劇を映画化。「LION ライオン 25年目のただいま」「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテルが主演を務め、「君の名前で僕を呼んで」「ビリーブ 未来への大逆転」などのアーミー・ハマーらが共演している。
本編映像は、テロリストの襲撃直後、1秒後には何が起こるかわからないというシーンを切り取っている。誰もが混乱し、パニックになるなかで宿泊客を守ろうとするホテルマンのアルジュン(パテル)、娘のために行動を起こすデヴィット(ハマー)らの姿や、怪我を負った血まみれの人々が映し出される。静けさのなか、携帯電話の着信音だけが響き渡る場面では、一瞬にして緊迫感が漂う臨場感あふれるシーンになっている。
このシーンを撮影するにあたり、マラス監督は犯人グループを演じた俳優たちと、ホテルの従業員や宿泊客を演じた俳優たちを引き離し、彼らの間に距離をつくったほか、現場には巨大なスピーカーを設置し、突然大きな銃声が流された。マラス監督独自の撮影方法について、パテルは「地獄だよ、それは。僕らはいつも不意打ちを食わされた。それによってどんなに緊張感がもたらされたか想像がつくだろう。僕は『俳優としてではなく、偽りのない恐怖心で演技に臨むんだ』といつも自分に言い聞かせていたよ」と振り返っている。
「ホテル・ムンバイ」は9月27日から全国公開。R15+指定。
(C)2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC
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