岡山天音「僕にとっても節目の作品」 初の単独主演映画「王様になれ」が公開
2019年9月14日 20:30

[映画.com ニュース] 人気バンド「the pillows」の結成30周年プロジェクトとして製作された青春映画「王様になれ」の公開記念舞台挨拶が9月14日、東京・シネマート新宿で行われ、主演の岡山天音、「the pillows」のボーカルで原案を手がけた山中さわお、本作がデビュー作となるオクイシュージ監督が登壇した。
厳しい現実に苛立ちと焦りを感じながら叔父のラーメン店で働く祐介(天音)が、初めて足を運んだ「the pillows」のライブをきっかけに、カメラマンになる夢を追いかけ始める。
本作が初の単独主演映画となった岡山は「人生に一度しかない機会が、ピロウズさんの記念すべき作品で、うれしく思います。バンドにとっても、僕にとっても節目の作品。皆さんにとっても、人生の節目に見返したくなる映画になっていれば」と封切りの喜びを噛みしめた。バンドの魅力を問われると、客席を埋め尽くしたファンを前に「うーん、(答えるのが)怖いですね」。それでも「一番ビビっときたのは、歌詞のパワー」と話していた。
岡山の起用を強く推したという山中は「僕が言うのも変ですが、まずはお芝居がうまい俳優さんがいいと思って。それに若い頃は、僕もこんな感じだったんですよ。今の仕上がりは変だけど(笑)、25年前の自分に似ていた」と理由を説明。バンドのアニバーサリーを祝う映画の公開に「本当に実現したんだな。こんなちゃんとした映画になるなんて!」と大喜びだった。
劇中には「the pillows」のメンバーが本人役で出演し、「GLAY」「ストレイテナー」など交流のあるミュージシャンたちも多数出演。山中は「まずは本人たちの気持ちが知りたかったので、事務所を通すより、まずは会ったりメールをして。(GLAYの)TERUくんなんて、こっちが丁寧に長いメールを送ったら、ものすごいスピードで『やったー、銀幕デビュー』って軽い返事が来た」と舞台裏を明かした。
そのTERUについて、オクイ監督は「歌唱シーンをアングルによって、何度も撮らせてもらって、そのたび本気で歌ってくれた。感動しました」と感謝の意。ただ「歌うたび、アレンジが変わっちゃって、どんどんカッコ良くなるので、どのテイクを使えばいいのか迷った(笑)」と知られざる苦労も語っていた。
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