「記憶にございません!」中井貴一×三谷幸喜“令和のスーダラ節”を発表! MV披露
2019年8月28日 05:00
[映画.com ニュース]「記憶にございません!」の主演・中井貴一と、映画監督8作目の挑戦となった三谷幸喜がスペシャルユニットを結成し、サントラのボーナストラック曲「まったく記憶にございません」を発表。本編映像を交えたミュージックビデオでは、“令和のスーダラ節”といえるような楽曲の制作に奮闘する2人の姿をとらえている。
中井と三谷監督は、1961年生まれの同い年。同級生ではないものの、60年代に一世を風靡した「クレイジーキャッツ」、ドラマ「奥さまは魔女」のようなシットコム、俳優ダニー・ケイが好きという点が共通している。映画本編には使用されない「まったく記憶にございません」は、三谷監督が“サラリーマンあるある”の事柄を基に作詞を手がけるだけでなく、小気味よい“合いの手”でも参加。中井は、植木等をほうふつとさせるような歌声を披露している。
11年に公開された「ステキな金縛り」の主題歌「ONCE IN A BLUE MOON」以来となる作詞にチャレンジした三谷監督。「植木等さんが歌った人生の応援歌みたいな曲を目指しました。僕は青島幸男さんになりきって詞を書き、中井さんは植木さんになりきって歌いました。極論ですが『記憶にございません!』という映画が後世に残らなくても、この歌は残る、そのくらい素晴らしい曲になったと僕は思っています」と仕上がりに満足している様子だ。
三谷監督「夢はもちろん紅白出場です。中井さんが、植木さんさながらに真っ白なスーツを身に纏い、熱唱するのが目に浮かびます。その際は、僕はもちろん谷啓さんのポジションで出ますし、願わくば佐藤浩市さんもハナ肇さんになりきって、一緒にステージに立ってくれれば完璧ですね」
中井は、12年放送のドラマ「最後から二番目の恋」エンディングテーマ以来の歌唱となった。「三谷さんから、植木等さん風のあの頃のナンセンスな歌を作るというアイデアを聞いて、僕や三谷さんのようなクレイジーキャッツの残り香で育った世代にとっては、あの方たちのような歌を歌うのは夢でもあったので、僕は植木等さんみたいに歌うのであれば、やります、と即答しました」と告白する。
中井「この曲は、映画とはまったく関係ないですけれど、世の中が明るくなるような歌なので、そんな歌が歌えて、夢が叶ったと言えば叶ったのかなと思います。三谷さんの合いの手は完璧で、まるで谷啓さんが歌っているように聞こえました。歌を聞いていただければ想いは伝わると思いますが、誰でも『記憶にない』と言いたくなるときがありますから、現実と掛け離れているようで、とても身近な歌になっていると思います」
「記憶にございません!」は、9月13日から全国東宝系で公開。オリジナル・サウンドトラック(2500円:税抜き)は9月11日に発売され、ボーナストラック曲「まったく記憶にございません」は9月4日より先行配信。