「ライオン・キング」ジョン・ファブロー監督、目指したのは“完璧すぎない”こと
2019年8月6日 15:30

[映画.com ニュース] 往年の名作アニメーションを“超実写版”としてよみがえらせた「ライオン・キング」が、8月9日から全国公開される。メガホンをとったジョン・ファブロー監督がインタビューに応じ、リアルな映像を作るコツを語った。
製作は、VR(バーチャル・リアリティ)技術を使用した“デジタルの世界”で行われた。「物理的な撮影はしていないんだ。作り方は、ピクサーがアニメーションを作るときと似ているんだよ。まず、鉛筆で描くところから始まって、コンピュータで作っていく。ただ、我々はVRを使用しているところがほかの撮影とは違うんだ。VRで作った空間にヘッドセットをつけて入り込んで、どう撮るか決める。撮影をしているわけではないけれど、どういうカメラワークにするか指示をしていくんだ」。
自身のスマートフォンに保存してある動画を見せながら、「クレーンを使って、VRの空間の中のカメラを移動させたりもしたんだ」と説明してくれたファブロー監督。「見始めたら、いろんな思いがよみがえってきたよ。ほとんど食べ物なんだけれどね」と笑いながら、スタッフみんなで合間に食べたという大きなチーズの映像もついでに見せてくれたが、撮影は確かにスタジオで行われていることがわかった。
ファブロー監督がメガホンをとった「ジャングル・ブック」では、主人公モーグリ以外の動物や背景がCGで表現された。すべてCGアニメーションで作られた本作のほうが「より状況は難しかった」そうだが、そのなかで目指したゴールは「できるだけリアルにすること、実際にカメラで撮影したと思ってもらえること」。そのために、あるこだわりがあった。
「“完璧すぎない”ことが大事だったんだ。アニメーターたちが動物を動かすときは、本物の動物がやること以上の行動はさせないことも大切だ。キャラクターが人間的な表情をしてしまうと、逆に変になるんだよ。最初の頃のテストで表情を感情的にしてみたら、僕たちが違和感を覚えてしまったんだ。『今見ている映像はリアルかもしれない』と、観客にイリュージョンを感じてもらうことに意味があると僕は思っている」
そう語るファブロー監督いわく、特に重視したのは“一貫性”だったという。「いいものができていたのに、1個失敗するとそれだけで説得力がなくなってしまう。観客が見ていてリアルじゃないなと感じてしまうのは、実は重力と物理なんだ。例えば、ライオンがジャンプしたときの重力の移動とか、描くのが難しいんだ。だから、そういうシーンのときは、よく見るとあえてカット割りしているよ。そのまま全部を撮ると、なんか違うなと思われてしまうかもしれないからね」。そう説明してから、「これは秘密だよ」といたずらっぽい笑みを浮かべていた。
「ライオン・キング」は8月9日から全国公開。
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