庵野秀明×樋口真嗣「シン・ウルトラマン」製作決定! 斎藤工、長澤まさみ、西島秀俊が出演
2019年8月1日 13:00

[映画.com ニュース]庵野秀明監督が企画・脚本を務め、樋口真嗣監督がメガホンをとる「シン・ウルトラマン」が製作されることが決定。あわせて、主人公の“ウルトラマンになる男”を斎藤工が演じ、長澤まさみ、西島秀俊が出演していることがわかった。
第40回日本アカデミー賞最優秀作品賞ほか主要7部門を「シン・ゴジラ」で制覇した“最強コンビ”庵野監督と樋口監督が、新たな空想特撮作品に挑むことになった。「シン・ゴジラ」が、シリーズ第1作「ゴジラ(1954)」の現代社会での再構築であったように、本作が目指しているのは、初めてテレビで「ウルトラマン」を目撃した時と同様の衝撃をもたらすこと。「ウルトラマン」の企画発想、原点に立ちかえりながら、“未だ誰も見たことのないウルトラマン”が存在する世界の体験を構築する。
製作を務める円谷プロダクション・塚越隆行会長は「円谷プロダクションの礎となった初期作品群のひとつ『ウルトラマン』が現代社会を舞台に蘇ります。長きにわたり愛され続けてきたこの作品が、その原点の魅力に立ち返ります」と説明。同じく、製作に名を連ねる東宝の市川南氏(常務取締役)は「2016年に東宝を代表するキャラクター『ゴジラ』を『シン・ゴジラ』として手掛けたコンビが再び結集し、企画・脚本庵野さん、監督・樋口さんという形で、今度は同じく日本を代表するキャラクター『ウルトラマン』を共に世に送り出せることは、非常に光栄です。日本が誇る偉大な文化を、新しい時代に継承していきたいと思います」と語っている。

「『シン・ウルトラマン』に寄せて私に大役の白羽の矢が立った事以上に、この壮大なプロジェクト及び手にした脚本に至極興奮致しました」と振り返る斎藤。「かつて、何者でも無かった私は一度だけ、生前の実相寺昭雄監督にお会いする機会があり、前のめりに当時の円谷プロや『ウルトラマン』の様々な話を伺えた事は、全て“ココ”に繋がっていたのではないかと今振り返ると思います。『ウルトラマン』への特別な想いを持たれていらっしゃる庵野さん、樋口監督と共に、若輩者ながら私の37年間を本作に注ぎたいと思います」と思いの丈を述べている。
「誰もが憧れる庵野さんの作品に出演出来る事をとても光栄に思います」と胸中を吐露する長澤は、「『シン・ゴジラ』も劇場へ見に行ったのですが、お客さんの満足感や充実感をその場で強く感じました。今回の作品では思いがけない展開もありますが、今を生きぬく事はいつもどんな時も精一杯です」と告白。一方、西島は「脚本を読ませていただきましたが、ファンの方もそうでない方もきっと楽しめる一級のエンタテインメント作品になると確信しています。初めてご一緒する樋口監督のもと、“誰も見たことのないウルトラマン”の世界に命を吹き込む一員として、精一杯演じさせていただきます」と意気込みを明かしている。

「ウルトラマン」シリーズのファンであることを公言する庵野監督とともに、再びビッグプロジェクトにチャレンジすることになった樋口監督。「あらたな、でもそれは私が物心ついた頃から輝き続けているバトンを託されました。先輩たちが生み出し育ててきた、眩しく重たいそのバトンを次につなぐ責務を粛々と努めて参る所存です」とコメントを寄せている。
「シン・ウルトラマン」は、21年に全国東宝系で公開予定。
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