アンジー絶賛! 手作り風車で貧困を救った少年を描く奇跡の実話、予告編入手
2019年6月21日 18:00

[映画.com ニュース] 俳優キウェテル・イジョフォー(「それでも夜は明ける」)が構想に10年をかけ、初めて長編映画のメガホンをとった「風をつかまえた少年」の予告編を、映画.comが先行入手した。声優の伊東健人(アニメ「ヲタクに恋は難しい」)がナレーションを務める映像には、風車を作り、村の貧困を救うという奇跡を起こした14歳の少年のひたむきな表情が切り取られている。
米ニューヨークで開催されたプレミア試写会では、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)特使を務める女優アンジェリーナ・ジョリーが自身の子どもたちとともに本作を鑑賞。「とても重いテーマにもかかわらず、物語に引き込まれ、ウィリアム役の少年がとても愛おしくなりました。一つ一つのシーンから音楽まで、雄大で美しく非の打ち所のない作品」と高く評価した。そのほか第35回サンダンス映画祭や第69回ベルリン国際映画祭でも公式上映され、注目を浴びた。
物語の舞台となるのは、2001年に大きな干ばつが襲ったアフリカの最貧国マラウイ。飢饉による貧困のため通学を断念した少年ウィリアム・カムクワンバが、図書館で出合った1冊の本を参考に、廃品を利用した風力発電を独学で作り上げ、未来を切り開いた実話をベースにしている。この体験をもとにした著作「風をつかまえた少年」(文藝春秋刊)は世界23カ国で翻訳されベストセラーとなり、アル・ゴア元副大統領、ジャーナリストの池上彰氏が絶賛した。
予告編の冒頭では、干ばつのため枯れ果てた畑と食糧難に困り果てるトライウェル(イジョフォー)と、学費が払えず中学校を退学になってしまう息子ウィリアムを活写。絶望的な状況のなか、ウィリアムはある本から風車で電力を起こし、水を得る方法を学ぶ。独自の実験を重ねるが、父は「こんな時に何をしている?」と激昂し、友人には「あの風車は? オモチャか?」と馬鹿にされる始末。やがて困難に負けず、学び続けるウィリアムが「きっと上手くいく、父さんと一緒なら」と父に語りかけ、村や家族に“風”を巻き起こしていくさまがドラマティックに映し出されている。
「風をつかまえた少年」は、8月2日から東京のヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。なお収益の一部は「一般財団法人あしなが育英会」を通じ、子どもたちの進学支援などに寄付される。
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